60 ページ12
それは当然EXOやBTSだけでなくヨジャグループなど誰彼かまわずだが、ペンの目には偏って見える様だった。
『またEXOのステージの袖にいる』
『なんでナムジャグループの時は絶対袖にいるの?ヨジャの時いるの見た事ないよ私』
観客席にいるであろうペンたちがSNSを更新している。
NAKEDの出番が来た。
白い花を模した衣装に身を包んだメンバーがステージを彩る。
Aがセンターに出て踊っている時にそれは起きた。
客席から何かが飛んできた。
丁度反対を向いていた時で、気付かなかったAのこめかみ当たりにそれはHITした。
『きゃあああ!!!!』
A側にいた近くの観客が悲鳴を上げた。
一瞬、何が起こったかわからないAが動きを止めたがすぐに踊り出す。
姉たちにも動揺が走ったが踊り続けるAを見て踏ん張った。
白い衣装と半身を真っ赤に染めて、Aは踊り続けた。
妖艶に微笑みながら。
それは得も言われぬ光景だった。
観客たちはAの狂気にも見えるその様にくぎ付けになった。
このまま無事に終わるかと思われたが、違う場所からまた何かが飛んできた。
Aは今度は気付いていたがあえて避けずにそれを受けた。
また赤い飛沫が飛んで、Aが真っ赤に染まる。
(くそっ・・目が開けられない)
舌打ちしたい衝動を堪えて、妖艶な笑みを崩さないままAは踊った。
リハで体に叩き込んだステージの配置を頭に思い描いて、フォーメーションを崩さないように懸命に踊る。
姉たちもAに負けじと歌って踊っている。
Aから赤い飛沫が飛び散って、姉たちの白い衣装も点々と赤が移ってしまっていた。
ようやくステージの終わりが訪れる。
一列に並ぶ為に戻る中、傍に居たジヒョンとミファがAを支えて走った。
DH「ありがとうございました!」
NAKED「ありがとうございました!!!」
ダヒの合図で深くお辞儀をするNAKED。
一瞬だけ間が空いて、その後拍手喝采が起きた。
DH「そのまま二人で連れて行って」
マイクに入らないようにしてAを支える二人に指示を出すダヒ。
3人を先に行かせて、他のメンバーはいつまでも観客に手を振っていた。
スタッフ「道開けて!!色が移るからスタッフ以外傍に来ないで!」
血まみれに見えるAに付着しているのは塗料だった。
273人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
〜NAE〜(プロフ) - マイさん» ありがとうございます(´;ω;`)ブワッ いま書いている部分がなかなかうまくまとまらなくて更新滞っていて申し訳ありませんT^T コメントありがとうございますっ頑張ります!!! (2018年3月31日 6時) (レス) id: b1ae71ac5c (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - 続きが読みたいです!楽しみにしてます! (2018年3月31日 0時) (レス) id: 462242a30f (このIDを非表示/違反報告)
〜NAE〜(プロフ) - 名無し24407号さん» なんというありがたいお言葉T^T 本当にありがとうございます!ご期待に応えられますよう頑張ります><。 コメントありがとうございますっっめちゃくちゃ励みになりますT^T (2018年3月23日 13時) (レス) id: 4cc4eb82da (このIDを非表示/違反報告)
名無し24407号(プロフ) - どハマり!続きが気になって仕方ないてます!更新お願いします!待ってます!! (2018年3月23日 11時) (レス) id: 6ceee168e8 (このIDを非表示/違反報告)
〜NAE〜(プロフ) - nagisaさん» nagisa様こんにちは!とっっっっっっても嬉しいお言葉ありがとうございますT^T これからもがんばりますのでよろしくお願い致します><。 コメントありがとうございました♪ (2018年3月22日 14時) (レス) id: f67a508fa3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:〜NAE〜 | 作成日時:2018年3月21日 0時