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JI「あ、なんかすっごい生意気な新人がいるって誰か言ってたよな」


ジョンインが思い出したように声を上げた。

 「そういう話だけは回ってんですね。私ここに入るつもりなかったんですけど無理矢理入れられたんで」

SE「無理矢理?代表に?」

 「はい。脅されました」

JI「まじかよ」


Aは持ってきたタオルを部屋の隅に放り投げた。


 「練習始めたいんですけどいいっすか?」

SE「ほんとに生意気だな。俺たちの事知らないの?」

 「知ってますけど先輩後輩でしょ?あれっすかキャーキャー言わないとだめですか?」

JI「お前それ素なの?」

 「はい。いたって普通です」

SE「おもしろ」

セフンが吹き出した。


 「それもよく言われます。主に上の人に、ですけど」

JI「とりあえずなんか踊って見ろよ。俺たちが見てやるから」


ジョンインがニヤニヤしながら言った。



 「頼んでないですけど」


JI「うるさい。先輩命令」



 (めんどくさいなぁ)


Aが視線を鏡に映した。


SE「めんどくさいって顔に出てるよ後輩」

 「さーせん」


セフンに表情を読まれてさっと謝る A。


 (めんどくさいからEXOのやつ踊ってやろ。黙らせられたらこっちのもんだし)



Aは練習室のオーディオを操作してEXOの代表曲を流し踊り始めた。



ニヤニヤしていたジョンインの表情が変わる。


セフンもじっと Aを見ていた。


EXOのセンターの振りを再現して踊る A。




一曲丸々踊り切って、先輩たちの方を向いた。




JI「俺たちの目の前で俺たちの曲やるなんて良い度胸じゃん」
SE「しかもいい線いってるしね。むかつく」

 「あざーす(やった!)」


ダンスを褒められるのは嬉しい A。

JI「独学?誰かに習ってんの?」

 「独学です。MVとか見て覚えました。一番得意なのはTWICEです」

SE「お前にああいう系似合わなそうw 可愛いの無理じゃね?」

 「失礼だなおい」

JI「タメグチ」


思わず口から出た言葉に注意されてしまったという顔になる A。

 「さーせん。TWICEに入りたかったんです私」

SE「事務所違うじゃんwとことん失礼だなお前」

 「このまんまでいいって言ったの代表なんで」

JI「面白いヤツ。ちょっと合わせてみようぜ。他に何踊れるの?」

 「割と全般行けます。教えてくれればあんま時間かからない方なんで」

SE「ほんとに生意気だな。じゃあやろ」


先輩二人に教わる時間が始まった。

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作者名:〜NAE〜 | 作成日時:2018年3月4日 18時

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