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階段を上がって行くAの耳にダヒの声が届く。
TY「だって!!!!あいつ生意気だし無礼じゃない!SMに入りたかったわけじゃないっていつも言うし!!!!」
WL「私たちはSMでデビューしたくて一生懸命頑張って来てやっとここまで来たのに!!
NAKEDに入れなくて辞めた仲間もいたのにさ!!!なんであんな奴なの!9人でよかったのに!!」
双子は泣き出したようだった。
UR「あんた達がいちいち噛み付くからあんなひねくれた事言うんじゃないの?
同じ土俵に立たないで姉らしくどんと構えてなさいよ、みっともない」
TY「ウリョンオンニは悔しくないの!?あいつJYPに行きたかったって言うのに!!」
JH「もー、落ち着きなさいってば。練習もちゃんとやってるし Aだって頑張ってるんだよ。仲良くしなくちゃ」
WL「あいつが私たちを姉だってちゃんと敬えばこんな事にはならないのよ!!!!」
DH「いい加減落ち着きなよ。Aに丸聞こえだよこれじゃ。泣かないで二人とも」
姉たちに宥められている声を聞きながら、Aは部屋に入った。
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今日も一人で練習生もデビュー待機組も一緒に練習を行う合同練習室に早くから来てダンスの練習をしようとしているA。
高校で3年間ダンスをやってきたとは言っても到底プロで通用するものではなく、姉たちに後れを取っている事は自覚している為、毎日NAKEDの練習とは別に単独で練習をしていた。
他の練習生たちと仲が良いわけでもなく、人付き合いが苦手な気合いがある Aは早朝から一人黙々と練習していた。
その日も一番最初に練習室に訪れたはずだった。
(げ。EXOがいる)
すでに中にいた誰かを認識するが構わず中に入った。
「おはよーございまーす」
軽く合わせて踊っていた二人がくるりと振り返って Aを見た。
SE「だれ?」
JI「知らない」
Aは臆することなく二人の前に立った。
「NAKEDでデビュー予定のAAです」
SE「NAKED?なにそれジョンイン知ってる?」
JI「知らない」
「あっそ(あ、やべ)」
SE「なんか生意気だなお前。それに日本人?」
「よく言われます。父が日本人です。先輩たち何してんすか、ここ練習生用ですよね」
JI「たまに使うんだよ。お前も練習に来たの?」
「はい。オンニたちと一緒にやるとめんどくさいんで」
SE「お前グループのマンネなの?」
「そうです」
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作者名:〜NAE〜 | 作成日時:2018年3月4日 18時