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DH「どこ行くのA」
ドアノブに手を掛けたAにダヒが言った。
「ジュース買ってくる。喉乾いた」
DH「すぐ戻ってきなさいよ」
「はーい」
だいぶ慣れた局内を一人で歩くA。
通り過ぎる人たちに挨拶しながら廊下を進む。
BH「おー。人気急上昇中のNAKEDのマンネさんじゃないですかーw」
後ろからベッキョンが仰々しく声を掛けた。
「めんどくさい挨拶しないでよベクソンベ。お疲れ様です」
生意気の後にちゃんとお辞儀をして挨拶をする。
BH「ペンもアンチも増えてるけど大丈夫か?w」
酸いも甘いも経験してきた先輩のベッキョンが笑う。
「別に気にしてない。だから平気」
いつもと変わらない反応にベッキョンは頭を撫でながら笑った。
BH「まぁ困ったことがあればいつでも言えよ」
「うん」
そうしてベッキョンと別れて自販機の所へ来るとよく知っている顔を見つけた。
YG「おー、久しぶりだな人気者」
SUGAがベッキョンと似たような声をかけてきた。
「おかげさまでNAKEDの人気は上々みたいです、ありがとうございますSUGA先輩」
YG「可愛くねぇwwwなんだよ喉乾いたのか?」
「うん」
自分も缶ジュースを飲んでいるSUGAが自販機に小銭を入れてくれた。
「奢ってくれるの?先輩」
YG「ついでな。今日最初の発表だな」
音楽番組で一緒になるSUGAが順位の事を言った。
「気にしてるのはオンニたちだよ。私は別に気にしてない。今日もペンたちに最高のステージを見てもらいたいだけ」
本心からそう言っているAの頭をくしゃくしゃっと撫でるSUGA。
YG「ペンたちの前じゃ最高でいなきゃな。頑張れよ」
「うん。ジュースありがとう先輩。またスタジオで」
YG「おう」
買ってもらったジュースを持って背中を向けると
TH「あ〜〜〜〜〜!Aやぁああああああ!」
遠くからVの声が聞こえてさっとAは走り出した。
司会「今週1位を獲得したのは、NAKEDです!!」
紙吹雪が舞い、周りからおめでとうが連呼され客席のペンたちが歓声を上げた。
トロフィーを受け取ったダヒがマイクを渡されたが俯いたまま喋らなかった。
泣いていたのだ。
Aはダヒの涙を初めて見た。
驚いて固まっている。
司会「チャンミさんは感激のあまり声が出ないようですねw」
司会者がフォローする。
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作者名:〜NAE〜 | 作成日時:2018年3月4日 18時