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ダヒが吠えた。
「何も起こらないよ別に。ソウルに住んで3年だし馬鹿じゃない。心配しすぎ」
BH「え、お前実家ソウルなの?麗水(ヨス)にいたって言ってなかった?」
「それは中学まで」
CY「じゃあ今は?」
「清潭洞」
B・C「チョンダムドン!?」
韓国の高級住宅街の名が挙がってリビングにいた全員がAを見た。
「私は金持ちじゃない。母親の再婚相手が金持ちなだけ」
BH「それならお前何かある時逃げてくるのここじゃなくても実家帰ればいいじゃん。近くなんだろ?」
事務所も宿舎も隣接する地域にある。
「あの家を早く出たかったからデビューしたら宿舎に住まわせてくれる芸能界を目指したのも理由の一つだから」
CY「なんだよ義理の父親にいじめられてたのか?」
チャニョルがからかうような口調で言った。
「ううん。義理の父親は私に無関心で母親は煙たがってた。だから自分の力で生きたくて芸能界に入ったの」
思わぬ答えに沈黙が流れる。
「自分の身は自分で守れるし何か起きても自己責任で対処するから余計な気回さないでねオンニ」
Aはけろっと言ってのけた。
ダヒがそんなAを抱き締める。
「なにすんのよいきなり」
DH「あんたが何と言おうと、あんたはまだ未成年でうちのマンネなの。
連絡も無しに帰りが遅かったらいちいち口出しするし心配もするわよこれから先もずっと。
何かあったら絶対許さないから」
「・・・」
きつく抱き締めてくるダヒの腕の中は、とても温かいとAは感じていた。
CY「さ、送ってくよ二人とも」
チャニョルが元気に言った。
DH「タクシー呼ぶから平気よ。本当にありがとう二人とも。BTSの子たちにもよろしく言っておいて」
SU「ギョンス、タクシー呼んで」
KS「電話済み。5分くらいで来るって」
ジュンミョンが言うよりも先に話を聞いていたギョンスが手配を取ってくれていた。
SE「あんまりヌナに心配かけるなよマンネー」
セフンもおどけた声を出す。
「お騒がせしました」
Aはしおらしく頭を下げる。
SU「自己責任を理解してるなら何をしてもいいけど、事務所の名に傷をつける事と、姉さんたちに心配かけることだけはするなよ。いいな」
ジュンミョンが静かに言った。
「はい」
Aはいつになくきちんと答えた。
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作者名:〜NAE〜 | 作成日時:2018年3月4日 18時