Wild Flower (ページ22)

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22***BTS ページ22

店員を呼ぶのが面倒なAはテーブルの上を見回した。

　(あ、ジュースっぽいあれ。誰も手を付けてないし・・)

小さな気泡が動いている透明な飲み物で満たされたグラスを見つけ手に取ってみる。

匂いを嗅いでみたが甘い香りがするだけだった。

グイッと一気にのどを潤すA。

-ゴンッ-

突然テーブルに何かがぶつかる音がして全員が注目した。

NJ「びっくりしたー。スソン？眠たいの？」

テーブルに突っ伏してしまったAを見てRMが顔を覗き込もうとする。

JM「なにやってんだよスソンｗ」

ジミンが肩を掴んでAを引き起こす。

ぐらりと揺れた頭に引っ張られてそのまま後ろに倒れそうになったのをRMが慌てて腕を伸ばして止めようとしたが、驚いたジミンがそのまま肩を引いてしまいAはジミンの方へ倒れ込んでしまった。

JM「うぉい！」

HS「ちょいちょい、大丈夫？スソンどうした？」

RMがAの顔を覗き込む。

NJ「うわっ、おでこ赤くなってる！・・・」

テーブルにぶつけた額に赤い線が入って赤くなっていた。

JM「寝てんの？これ？・・・あ！」

ジミンがAの顔を見た後テーブルの上を確認して声を上げた。

JM「こいつ酒飲んだんじゃ・・？」

ほとんど空になったグラスを見つけたジミンが呟いた。

NJ「えー！まだ未成年なのにどうしよう！スソンっスソン起きてっ。大丈夫？」

　「うぅ～ん」

RMが揺らしてみたが起きる気配はない。

YG「誰だよ傍に酒置いたの」

NJ「どうしよう・・・・。とりあえずおでこ冷やさないと。腫れたりしたら可哀想だし」

水が入ってるデカンタから氷を取り出してAの額にそっと当てるRM。

　「んんー！」

目をつぶったままAがイヤイヤと首を振ってRMの手から氷が滑り落ちてしまった。

NJ「ありゃ・・」

再び氷を取ってそっと額に当てるRM。

　「んんーっ！」

眉間にしわを寄せて冷たいのが嫌なのか頭を振るA。

また氷が落ちてしまう。

NJ「目を覚まさないのに嫌がってる・・・」

懲りずにまた氷を掴んでAの額に当てるRM。

　「んんーっ」

ぎゅっとつぶった目からうっすら涙が浮かんで微かに泣いているような声すら上げるA。

NJ「・・・・・」

JM「・・・・・」

BTSの間に沈黙が流れた。

TH「・・・・・あっ！ヒョンに電話しよう！同じ事務所だしきっと知ってるはずっ」

Vが叫んだ。