17***BTS ページ17
TH「なんだっけ〜・・・ほら、ス・・・ス・・・」
Aの顔を見つめながら百面相をしているVからゆーっくりと距離を取ろうと後ずさる。
トン、と背中がぶつかって後ろを伺うと頭の上にジンの顔があった。
(・・・笑うとほっぺがやわらかそうな人だ・・・誰だっけ・・・)
にっこり微笑んでいるがどいてくれない所を見るとVと同じく自分をおもちゃ認定したと判断せざるを得ないA。
TH「そう!スソンだ!スソン!!そうでしょっ♪」
(よく覚えたな〜・・Teaserしか流れてないのに)
スソン(水仙)とはいわゆるAの芸名に当たるものだった。
ありのまま(NAKED)を見せる、ありのままの少女集団というコンセプトで組まれたNAKEDはNAKED FLOWER(裸花)を裏イメージとして萼や花冠を持たなくても有用な花、ありのままが美しい、ありのままでいよう、というメッセージを併せ持つ。
そこから連想させてメンバー各自の総合イメージから花の名前をつけた。
どうしても韓国名を名乗ろうとしないAは純粋な日本人でもないし周りに複雑なイメージを持たれかねない為、全員が芸名として花の名を名乗ることになった。
Aは『自己中』の花言葉を持つ『スソン(水仙)』。
NAKED最後のメンバーとしてTeaserでそう紹介された。
TH「Teaserすっごい綺麗だったよ〜!あれ、ほんとに脱いでたの?」
NJ「テヒョン!こら!」
裸でいるような印象を持たれるデコルテや肩をさらけだしたTeaserで、メイクと照明に飾られたAは妖艶に微笑んで見た者の記憶に刻まれた。
「んなわけないでしょ、肩までしか出してな・・・脱いでません。スタッフさんがとても素敵に仕上げて下さったんです。見て下さってありがとうございます」
懸命に礼儀正しくしようと取り繕うA。
YG「取り繕ってるのバレバレだよお前」
無表情のSUGAに見抜かれてAはため息をついた。
「練習したいんで邪魔しないでもらえます?」
SUGAの視線に真っ向から返すA。
YG「ほらみろ、やっぱこっちが素だな」
表情とは裏腹に楽しそうな声色だった。
JM「なんで俺たちの曲やってたの?SMなのに」
一緒に踊ったジミンは興味深そうに言う。
「SMの事務所で堂々と音流せないからですよ。私いろんなのやりたいし覚えたいんです。
他事務所だろうとなんだろうといいものはいい。でしょ?」
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作者名:〜NAE〜 | 作成日時:2018年3月4日 18時