16***BTS ページ16
プロジェクターでダンス動画を流しながらコピーしては踊る。
Aは伸び伸びと練習を楽しんでいた。
(あ、BTSのこれ、ナムジャグループのくせに悔しいくらい色気たっぷりでめっちゃ好きなやつ)
プロジェクターで投影する動画を探していて偶然その動画を見つけて再生させるA。
何度も見ている為すでに振りはほぼ頭に入っている。
画面に合わせて一緒に踊るA。
▢「あれ?なんか聞き覚えのある音楽聞こえない?」
▢「まだ誰か使ってるみたいだなぁ」
▢「もう俺たちの予約時間だろ」
▢「あれ?なんか見た事あるよあの子」
▢「俺たちの曲〜♪」
▢「あ!こら!いきなりっっ」
-ガチャ-
唐突にドアが開いて誰かが入って来た。
Aは夢中になって踊っていてまったく気付いていない様子だったが、突然隣に来て踊り出した男を一瞥すると構わず踊り続ける。
2人はまるで同じグループの一員のように踊る。
ギャラリーも中に入ってきて2人を見ていた。
曲が終わる。
連続再生設定の為同じ動画が投影されはじめたが、Aは乱れた息のままプロジェクターを停止させた。
「あんた達だ・・・」
BH『よその事務所の人間も出入りするスタジオだから、くれぐれも失礼な態度取るなよ!』
CY『SMの名前に泥塗る様な真似したら俺たちが許さないからな!』
ビーグル先輩の小言が突然蘇った。
(だめだ。多分私はどこへ行ってもマンネだろうし、失礼な口を聞いちゃいけない。
よその人かもしれないし、よその人じゃなくても知らない人には無礼を働いちゃいけない・・・)
普段使わない方向で頭を使って、言いかけた言葉を飲み込んで少し考えた後
「こんにちは。失礼ですがどなた様でしょうか」
正式なお辞儀の姿勢を取って挨拶をするA。
▢「ぶはっwwwwwどなた様だってwwww」
下げた頭の向こうで噴き出した声がした。
「(イラッ)いきなり入ってきてなんすか」
ついいつもの口調が戻って顔を上げて侵入者たちの顔を見る。
「!バンタン・・・先輩・・・」
目の前にいたのは今まさに踊っていた曲のグループ、BTSのメンバーだった。
TH「SMさんの新しいグループの子だよね!?」
綺麗な顔をしたVがおもちゃを見つけたベッキョンのような満面の笑顔でAに迫った。
(なんかよく知ってるうざさだな・・・・)
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作者名:〜NAE〜 | 作成日時:2018年3月4日 18時