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セフンに話しかけられてもテレビを見たままの Aが
「帰って欲しいっすか?」
そんな風に返す。
セフンは特に返事をしないまま兄達の顔を見回した。
ジュンミョンに視線がぶつかると、アイコンタクトで何かを察する。
そのすぐ後、ジュンミョンが携帯に目を落としたかと思うと不意に立ち上がって玄関に向かった。
玄関が開く音と、戻ってくる足音は二つ。
DH「すみません、うちのマンネがご迷惑を」
長姉ダヒの声が聞こえて Aが玄関の方を見た。
SU「迷惑は掛けられてないけど、君も大変だね」
DH「すぐに引き取りますので」
KS「ダヒヌナ、こんばんわ」
JD「こんばんわー」
メンバー達が次々に挨拶をした。
練習生歴が長いダヒはジュンミョンと同い年でEXOのメンバーとも馴染みがある。
挨拶を交わして Aを見た。
DH「おいで A。帰るよ」
「帰らない」
すぐにテレビの方に視線を戻して、Aは不機嫌な声を出した。
DH「なに言ってるのよ人様の宿舎に押し掛けて。早くおいで」
「やだっつってんじゃん。一人で帰りなよオンニ」
SU「そういう口の利き方はよくないぞ A」
ジュンミョンが二人の会話に口を挟んだ。
「これが普通なんです。ほっといてよオンニ」
ジュンミョンにも不機嫌なままの声で答えて、そのままダヒに返事をする。
DH「わがまま言ってないで帰るよ。テヤンもウォルも反省してるから」
「そんなん口だけに決まってんじゃん。うっとうしいよ双子もあんたも」
Aがダヒを睨んだ。
JI「おい、おま」
さすがに見かねたジョンインが間に入ろうとした矢先、
-パンッ-
「いっ・・・」
Aの頬をぶつ音がリビングに響いた。
SU「リーダーに向かってそういう口を聞くなと言っただろう」
Aの頬をぶったのはジュンミョンだった。
SE「ちょっとヒョン」
驚いたセフンが声を上げる。
「・・・なんであんたに殴られなきゃなんないの」
ぶたれた頬を押さえて俯いた Aが低い声で唸った。
SU「なんだと?」
「うちのリーダーでもないのになんであんたに殴られなきゃなんないんだよ!」
キッと顔を上げた Aがジュンミョンを睨む。
SU「もう一発殴らないとわからないか?」
Aにもう一歩歩み寄ろうとするジュンミョン。
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作者名:〜NAE〜 | 作成日時:2018年3月4日 18時