PIECE778 ページ25
________コロシアムでのルールは、
A、B、C、Dのブロックに分かれ、
各ブロックの勝者同士が戦う
言わば、トーナメント方式である。
防具や武器は自由だが、重量制限ありのため
その身一つで戦う形になる。
うーん...
『こ、これしかないのかな...』
Aは頭を悩ましていた。
目の前にあるのは、
顔を覆い隠す鎧と、
布面積の少ない胸当。
そして、
タトゥーを隠すための包帯。
なんだか、
いつものナミのようなスタイルに
(は、恥ずかしいです...)
着てみたは良いものの、
右往左往するA
すると、
やぁ...
ファサ...
突然肩にマントが、
何者かによってかけられる。
「 お探しものはこれかな？」
！？
パッ...
振り返るとそこには、
美しいブロンドヘアに、
巻き髪の
澄んだ青い瞳。
あ、
『ありがとうございます...！！』
いそいそと、
マントの紐を結ぶ。
(顔を隠してはいるが....この娘...)
チラ...
彼は、Aの背に目をやる。
そして、
ようやく名乗る。
(.....)
キャベ「"リー"...僕はキャベンディッシュだ。
キミのような子がなぜここにいるかは分からないが、
武運を祈っているよ。」
薔薇を一輪、
Aへ渡す
そして、
彼は去っていった。
『あ....キャ...キャベンディッシュさん...』
あ...
行かれてしまった
(まだまともにお礼も言えてないです...)
Aは気づかない。
薔薇を一輪送る意味を。
________「一目惚れ」「貴女しかいない」
ッ....
キャベ「間違いない彼女だ....」
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作者名：ペンペン2
| 作成日時：2021年9月21日 22時
