EXILE 医療センター18

#蕁麻疹 ページ48

山下side


山下『A、落ち着き。大丈ー夫、大丈夫やで。』


ここ最近、蕁麻疹がひどく出てイライラしたり、極度の不安を感じたりしてるA。かなりの範囲やから目についてそれが悩みの種になっての繰り返し。

蕁麻疹もそうやけど、これだけ続くとAのメンタルも心配やったんやけど、とうとう過呼吸を起こした。

外来終わりに聞いたんが、二回連続やったらしく、本人は怯えて泣きじゃくってるとのこと。


部屋へ行くと案の定、まだしゃくりあげて泣いてる。

山下『A、大丈ー夫。先生おるから。怖いことないで。ゆっーくり息してみ、』


まだかなり広範囲に蕁麻疹が出てる。

山下『また怖くなるから隠しとこ。な？』


みたら不安になってしんどいやろうから、見えている腕、足は服で隠してやる。


『……んっ、っ、んっ、こわ、いっ……』


山下『怖かったなぁ、びっくりしたんやな。よしよし、大丈夫やで、笑』


安心させるように寄り添って、優しく背中を撫でる。

ここ数日、頭の中はずっと蕁麻疹のことでいっぱいやったみたいで、少しうとうとしてる。


山下『ええよ、寝とき。』

横にするとすぐに眠ってしまった。


すると、

今市『健ちゃん、』

当直の隆二がちらりと顔を見せた。

時計を見るともう20時を過ぎた頃。

今市『どんな感じなの？蕁麻疹出てるらしいけど。』

山下『うん、結構酷いんが続いてる。

それでかなりしんどいみたいで、今日も過呼吸二回。今寝てるけど、また起きるやろうな。』

今市『そうだね。ちょっと気にかけて見とく。』


山下『頼むわ、多分疲れとったり、ストレス的なことやろうから話聞いたりたいんやけど。なかなか難しいねんな。』

▽→←▽

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す