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「ごめん」



近衛くんの声が聞こえた。



俯く私の隣の席に、彼が座るのが分かった。




『近衛くんは気にしないで。』

「Aさん。。。」

『早く終わらせて、私達も帰ろう?』





キーボードに乗せた指が震える。


あれ。。。



不意に近衛くんの手によって、私の顔は彼の方へ向けられた。





「こんなんじゃ、仕事できないでしょ」





彼の瞳に吸い込まれそうになる。




「いつまで逃げるつもり?」

『えっと、何から?』

「Aさんは、馳さんのことが好きなんでしょう?」

『え?』



私が、天馬くんを好き?違う。



それは、幼馴染みへの感情のはず。





「見てたら分かります。今日は、Aさんが傷つくって、分かってたけど。いつまでも自分の気持ちに気づかないから。。。』

『私は天馬くんが好き。。。?』




そう口に出すと同時に涙が頬を伝うのがわかった。



『嫌だったの。天馬くんが江戸川さんに微笑みかけているのも、江戸川さんに、触れるのも。嫌だったの。』



これが、私の本音。




『これが、恋なの?』




近衛くんが私をそっと抱きしめてくれた。




「それが恋だよ。」




彼の体温が心地よくて、安心して泣いた。


きっと、明日にはまたもとの幼馴染みに戻るから。



初めての恋に気づいた時には、もうそれは終わっていた後だった。


それだけのこと。

終わったこと。




小説や漫画では、主人公の恋は報われる。






私は主人公になりそこなった脇役だ。

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設定タグ:花のち晴れ , 馳天馬 , 平野紫耀   
作品ジャンル:恋愛
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??(プロフ) - うわぁ、好きです…(т-т)♡続き待ってます! (1月5日 22時) (レス) @page24 id: bf81ac6cbd (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 続きが気になります!更新しますか? (2021年3月24日 10時) (レス) id: 38bc2a156b (このIDを非表示/違反報告)
ゆうゆう - 続きが読みたいです! (2020年8月19日 20時) (レス) id: 73ef895257 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - あやみんさん» 更新止めててすみません^^; ありがとうございます! (2020年4月26日 14時) (レス) id: 5d891c1c69 (このIDを非表示/違反報告)
あやみん - 面白いです。頑張ってください! (2020年4月3日 11時) (レス) id: ac50c68a33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あい | 作成日時:2018年12月16日 23時

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