花恋2

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おかしい。



晴くんの手が頬から離れた時、
もっと、もっと触れてほしいと思った。


暖かな手は、天馬くんとは違ってびっくりするくらい安心した。


おかしい。

そんな感情おかしい。



でも、晴くんなら

天馬くんを忘れさせてくれるような気がした。



それは、ずるい事だって分かってる。

分かってるけど。



「そんな顔してたらブスになるぞ」

『え？』

「お前、眉毛がすんげぇ形してたぞ今。」



そう言って私の髪の毛をぐしゃぐしゃに撫で回して笑ったその顔が、すごくキラキラして見えた。



『晴くんの方が、気持ち悪い顔してたから。』



こーんな！っていいながら変な顔したら、



「そんな酷くは無かったから」


なんて。くだらない事が、ありがたかった。



「昼、どうする？」


っていいながら、水族館の外に出ようとするから




『まさか、お高めのレストラン行こうとしてない？』


と聞くと


「は？そこ以外どこで食うんだよ」


って当たり前のように答えるから、言葉を失った。



『私、この水族館のクラゲのランチプレート食べたいんだけど。。。？』


せっかく来たんだし。
そう思って提案したら




「なんだそれ。クラゲって食えんのか？」




なんて真顔で聞いてきたから
横腹に1発かました。

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