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生徒会室に入ると、天馬くんの手が離れた。
そして、私の頭に柔らかく置かれた手。
私の目線に合わせてかがんだ天馬くんの目が
まっすぐに私を見つめた。
「A。立場をしっかりわきまえてくれないと困る。」
その一言で、やっぱり私の勘違いだったことを知る。
「英徳とうちは、ライバル校だ。そのトップと生徒会が仲良くしてるなんて、他の生徒が見たらどう思うだろう。」
『ごめんなさい』
頭から離れた手。
離れた距離。
天馬くんの背中が遠かった。
一緒にいるこの空間が苦しい。
いっその事、天馬くんと距離をとれたらどんなにいいか。
私が生徒会でなければどれだけ良かったか。
近衛くんが入ってきたことで少しは紛れた気持ちも、
いつまで我慢しなきゃ行けないのかと思うと、きゅっと苦しくなった。
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??(プロフ) - うわぁ、好きです…(т-т)♡続き待ってます! (1月5日 22時) (レス) @page24 id: bf81ac6cbd (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - 続きが気になります!更新しますか? (2021年3月24日 10時) (レス) id: 38bc2a156b (このIDを非表示/違反報告)
ゆうゆう - 続きが読みたいです! (2020年8月19日 20時) (レス) id: 73ef895257 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - あやみんさん» 更新止めててすみません^^; ありがとうございます! (2020年4月26日 14時) (レス) id: 5d891c1c69 (このIDを非表示/違反報告)
あやみん - 面白いです。頑張ってください! (2020年4月3日 11時) (レス) id: ac50c68a33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あい | 作成日時:2018年12月16日 23時