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kn「落ち着いたか?」
私は「はい、もう大丈夫です」と答えると「全然大丈夫そうじゃないで」とコネシマさんが言う。
「コネシマさん、聞いてくれますか?私がずっと隠していた話」
私がそう言うと、コネシマさんが静かに頷いた。
廊下で話す話では無いので、私の部屋に案内する。
コネシマさんを部屋に入れたのは初めてだ。
私はベッドに腰掛け、コネシマさんには椅子に座って貰う。
私はコネシマさんに両親の事故の話、コネシマさんの面倒を見ると決めた本当の理由を話した。
私は「コネシマさん達を利用したみたいになっちゃって本当にごめんなさい」と謝った。
kn「大先生が来た日にな、俺とゾムで家を勝手に探検した時にご両親の部屋を見てしまってな。その時に薄々感じとったんや、俺の方こそすまんな」
「話してくれてありがとうな、今まで独りで寂しかったやろ…?」とコネシマさんが私を包み込むように優しく抱きしめてくる。
そして、私の涙腺はまた決壊した。
暫くコネシマさんに抱きしめられたまま、2人でベッドの上に倒れ込んでいた。
「そろそろショッピくんがお風呂から上がってきちゃうから戻りましょう」
kn「ほんまに大丈夫なんか?」
「コネシマさんのお陰で、もう大丈夫です」と答える。
コネシマさんが立ち上がり、温もりが遠のいていく。
「ほな、戻ろうか」とコネシマさんは手を差し伸べ、
私はその手を取ってリビングに向かっていった。
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