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私はあの事故からずっとこの家に独りで囚われている。
だからコネシマさんがこの家の前にいた時、
W国に帰れるまで面倒を見ると言ってしまった。
もちろんコネシマさん達を助けたい気持ちはあった。
それでも、やっぱり独りは寂しいから。
皆に知られたら幻滅されちゃうなと、
そう思うと涙が止まらなくなった。
しばらく泣き続けていると、コネシマさんが私を見つけるなり一瞬ぎょっとした顔を見せた。
kn「A、どうしたん?」
優しく声を掛けてくれるコネシマさんに罪悪感を覚える。
「自己嫌悪中です」と答えると、コネシマさんは「なんやそれ」と苦笑を浮かべる。
「そういうコネシマさんはどうしたんですか?」
kn「たまたまトイレの帰りに通り掛かっただけや。良かったら話聞くで?俺にはそれぐらいしか力になれんから」
コネシマさんがそう言うと、更に涙が止まらなくなる。
久しぶりに私はしゃくりあげながら泣いたのだった。
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