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ショッピくんにお風呂の説明を終えてリビングに戻ろうとして歩く。
ショッピくんには痛い所をつかれてしまった。
思わず廊下で座り込んでしまう。
ショッピくんに気にしないでとは言ったけれども、
あれは嘘。
隠している訳じゃないと言ったのも嘘だ。
本当はいつまで経っても両親が目の前で死んだのは忘れられない。
いや、一生忘れられるわけがない。
中学校の卒業祝いに春休みに家族旅行に行った際、
帰り道の高速道路で対向車が突っ込んで来たのだ。
救急車ですぐに病院に搬送され、幸い後部座席に座っていた私は入院で済んだ。
運転席と助手席に座っていた両親は助からなかった。
即死だったらしい。
両親の親、つまり祖父母は既に他界していた。
春から高校生になる子供なんて親戚は誰も引き取りたがらなかった。
だから頼れる場所もなかったのだった。
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