【d!】社畜と異世界人 (ページ37)

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shp視点

ゾムさんがお風呂から上がってきたので、Aさんにお風呂場に案内してもらっている所だ。

お風呂場の道中で、Aさんに聞いてみたかった事を聞いてみた。

shp「そういえば、Aさんって一人暮らしなんですか？」

「そうだよ」とAさんが答える。

「そうだったんですね、1人にしては広い家だなって思ったんで。ご家族が一緒に住んでるのかと思いました」と思った事を口に出す。

「この家はね、もともと両親と暮らしていた家なの。高校生になる前に両親は事故で死んじゃって、それからずっと1人で住んでいるの」

Aさんが気まずそうに眉を下げて言うと、しまったと思った。

俺は「言い難い事聞いちゃいましたね、すみません」と謝る。

「ううん、気にしないで。別に隠している訳じゃないから」とAさんは気を遣ってくれる。

「もう何年も経っても両親の部屋はそのままにしてあるの…」とAさんはぽつりとつぶやいた。

話し込んでいると、あっという間に目的のお風呂場に着いた。

Aさんにお風呂の使い方を簡単に説明をしてもらうと、着替えとタオルを差し出される。

「この服、昔に父が使ってたんだ。大事に着てね」

俺は「はい」と答え、着替えを大切にそっと受け取った。