【d!】社畜と異世界人 (ページ31)

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目を覚ました男の人は、茶色のふわふわしたくせっ毛に、アメジストの瞳がとても綺麗だ。

？「猫、好きなんすか？」

目を覚ました男の人が突然声を掛けてくる。

「はい、訳あって家では飼えないんですけど…」

彼は「ふぅん…」と声をもらして、眠そうな顔をする。

？「じゃあ、猫の代わりに俺を飼ってくれませんか？」

何を言ってるんだこの人は。
初対面の人に飼ってくれって、こんな顔面偏差値の高いヒモなんて居てたまるか。

この変な感じはコネシマさん、ゾムさん、鬱さんの知り合いなのではないだろうか、胸騒ぎがする。

「もしかして、W国の方ですか？」

そう尋ねてみるとアメジストの瞳は揺れた、当たりか。

？「なんで分かったんですか？」

「勘ってやつです」と答えると、納得しない表情を浮かべた。

？「W国の敵ですか、貴女の目的は？」

「敵ではないです。W国に帰れないコネシマさん、ゾムさん、鬱さんの3人を家で保護しています」

「心配なら皆さんに会いに行きますか？」と尋ねると、「そこまで言うなら着いていきます」と了承してくれた。