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衣類売場に着くと、ゾムさんと鬱さんの衣類を見繕う事にした。
私はゾムさんと鬱さんの服を一通り選び終えたので、下着は流石に自分で選んで来て貰っている所だ。

ut「服なんていつものでええんやけどなぁ」

「あのスーツは着るのはやめて欲しいです」と答えると、鬱さんはあの青のくたびれたスーツが気に入っているのかショックを受けていた。

ut「ちなみにAちゃん、どのパンツがええと思う?」

鬱さんが数種類の下着を私に見せながら尋ねてくる。

「どれも買いますから全部このカゴに入れて下さいね」と返すと、「参考までに聞きたかったんやけどなぁ」としみじみとしながら鬱さんは買い物カゴに下着を入れた。

ut「ゾムはまだ決めとらんの?」

「はい、鬱さんの方が先でしたよ」と答えると、鬱さんは「僕はゾムより優秀やなぁ」と上機嫌にしていた。
下着選びに優劣などあるのだろうか、誰か教えて欲しい。


暫くするとゾムさんが大声で下着をブンブン振り回して私と鬱さんを呼ぶ。

zm「Aー!大先生ー!これに決めたで!」

「ゾムさん、周りに迷惑になっちゃうので静かにしましょうね」

「わかった!」とゾムさんは下着を買い物カゴに入れた。
本当に三児の母親になったような気持ちになったのだった。

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作者名:じう | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年6月18日 20時

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