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kn視点
昼時まで暇やからゾムと家の中を探検する。
Aの部屋と思わしき部屋と、最近は使われていないであろう女の部屋と男の部屋を見つけた。
zm「これAの部屋やんな?入ってみようや!」
興味津々に入ろうとするゾムに「勝手に入ったら悪いやろ」と言い制止させる。
Aの部屋も気になるけど、もう2つの部屋も気になる。
客間にしては生活感があるから恐らく別の誰かが住んでたんやろう。
1人で住むにしては家が大きいと前々から思っていたんや。
Aにも言いたくないことの一つや二つあるやろう。
kn「第一コミュニティの線が濃厚か…」
zm「何を言っとるんやシッマ」
kn「ただの独り言や」
ゾムは探検に飽きたのかリビングに向かっていってしまった。
リビングに戻って寛いでいると、いきなり玄関のドアを叩く音がした。
zm「何か音せんかった?」
kn「音したけど、Aにドアを絶対に開けるなって言われてるねん」
まさかAと話していた通り、本当に怪しい奴が来てしまうとは思いもせんかった。
ドアを叩く音は鳴り止まへんけど2人で暫く様子を伺っていたら音が静かになった。
zm「何やったんや?」
kn「Aが帰ってきたら報告やな」そう言うとゾムは「せやな」と返す。
ゾムがふと窓の方を見ると、目をギョッと見開かせる。
zm「シッマ!そこの窓見て!!」
ゾムが指差す窓を見ると思わず驚いてしもた。
そこには怪しい奴ではなく、見知った顔が窓に顔を張り付かせとったから。
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