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scene22［たとえどんな世界を描いても］
ｼｵﾝ「うーわ.......」
ｷﾊﾀﾞ「まじか.....」
ﾅﾃﾞ「.......」
3人は野次馬を掻き分けて施設があったと思われる場所を目の当たりにする。
ナデシコは唇をかみしめて悔しさを滲ませている。
ｼｵﾝ「あんなに分厚かったコンクリートの壁が木っ端微塵だわ」
ｷﾊﾀﾞ「これじゃ.........、中にいた子たちは、」
ｼｵﾝ「逃げ出してなければ、爆発とともに粉々、」
ｷﾊﾀﾞ「救えなかったんだ」
ｼｵﾝ「証拠さえ隠滅出来れば何でもありかよ」
ﾅﾃﾞ「俺はあの時、何の為にここに来たんだろ....、俺は、俺はなんてことを....。何であの子たちが犠牲に、」
ナデシコは頭を抱えて座り込む
シオンは無線に口を近づけて弱い声で伝える
ｼｵﾝ「モエギ、ちょっと言葉では伝えきれないんだけど、施設は跡形もなく.......」
ﾓｴｷﾞ「.............そっか、ありがとう。みんなには俺から伝えておくよ」
ｼｵﾝ「.....あぁ、ありがとう」
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scene23［明日は見えなくて］
コンコン、とドアがノックされる
アマイロ、シンク、ツキハは一斉にドアを見つめる
ドアを少し開けモエギが顔を出す
ﾓｴｷﾞ「アマとシンク、ちょっといい？」
ｱﾏ「何かあった？」
ﾓｴｷﾞ「2人に話したいことがあるんだけど、外で話したくて」
ｱﾏ「わかった」
アマイロとシンクは立ち上がり部屋から出る
ﾓｴｷﾞ「ツキハはちょっと待っててね、この後すぐにアンズとロイっていう人が来るんだけど、2人と1緒で大丈夫？」
ﾂｷﾊ「大丈夫です」
ｱﾏ「話って？」
ﾓｴｷﾞ「もう少し部屋から離れよう、そこで話すよ」
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scene24［それはまるで百合のように］
ﾓｴｷﾞ「ついさっきロイの弟さんからロイに爆発音がしたっていう連絡があった。ロイの弟さんの家があの施設の近くだから、シオンとキハダとナデシコの3人か確認に行ったんだけど」
ｱﾏ「まさか」
ﾓｴｷﾞ「施設は跡形もなかった。証拠隠滅....だね。」
シンクは大きなため息を吐き、アマイロは悔しそうに頭を搔いた
ｱﾏ「あの時俺があんなことを言わなければ」
ﾓｴｷﾞ「そんなことない。アマが言わなくても、俺はあの時切り上げることを皆に命令してたと思う。」
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