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ｷﾊﾀﾞ「ツキハの言いたいことは分かったから、とりあえずまだ寝てて」
ﾂｷﾊ「百合の花は？百合の花はどうなるの？」
ツキハはキハダの腕を両手で掴む
ｷﾊﾀﾞ「まだ分からない」
ﾂｷﾊ「25番と32番、それと38番、...47番、この子たちは嘘をついてる、お願いです、助けてください、お願いします！」
ｷﾊﾀﾞ「...っ、分かったから、ほら、」
ｼﾝｸ「ツキハに何か飲み物持ってくるよ」
ｼｵﾝ「ありがとう」
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scene18［悲しみ...］
ｼﾝｸ「あれ、皆は？」
ｱﾏ「他の部屋に行った」
ｼﾝｸ「そう。はい、これ飲んで落ち着いて」
ﾂｷﾊ「...ありがとうございます」
ｼﾝｸ「そんなに見つめて、...あぁ、毒なんか入ってないよ」
ツキハはシンクの目を見たあとにコップに口をつける
ｱﾏ「綺麗な鈴蘭。君の右目、鈴蘭の紋様、綺麗じゃん」
ﾂｷﾊ「...、初めて言われました」
ｼﾝｸ「鈴蘭...か。」
ﾂｷﾊ「嫌な思い出、なんですね」
ｱﾏ「それもわかんの？」
ﾂｷﾊ「いえ、顔に出てたので」
ｼﾝｸ「あぁ、ごめん。君が百合の花が咲いた存在であるのと同じように、俺らは鈴蘭が咲いた存在なんだよ」
ﾂｷﾊ「じゃあ、実験で...？」
ｱﾏ「そう。俺らも実験で造られた能力者。」
ｼﾝｸ「けど良かった。俺らは過去に子どもたちを救うことが出来なかったから。俺らは鈴蘭の花を救うことが出来なかった。
でもこうして、時が経って、鈴蘭を救うことが出来た。俺らの後悔は果たせたんだよ。君の右目に咲く鈴蘭、とっても綺麗だね。」
ﾂｷﾊ「百合の花は、救うことが、出来ますか」
ｱﾏ「絶対とは言えないけど、いい報告ができるようにはする」
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scene19［たとえどんな終わりを描いても］
ｼｵﾝ「俺らがツキハにしてやれることは、願い通りにあの子たちを救うことしかない。その後のことはツキハに任せるしか、」
ﾓｴｷﾞ「違法な存在ってことに苦しみ続ける未来を、たった17歳の子が受け入れられるのかな」
ﾅﾃﾞ「アマとシンクが居るし、俺らのところに来れば守ってあげられるけど」
ｼｵﾝ「ヒサギ様がどう判断するかだよな。生かしておくことを命令されたとして、俺らの元に戻ってくるかはわからないし」
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