Eternal Symphony Ⅱ (ページ13)

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ｱﾏ「この子達を外に出したら、これから生きていく場所はあるのかなって

結局、家もないお金もない、自分の体を売るしか、選択肢は残されてない

この子達に惨めな思いをさせたくない

けど、俺らが人殺しなことには、変わりないだろ」

ﾓｴｷﾞ「2人がそう言うなら、そうやって思えばいいよ」

ｼｵﾝ「モエギ」

ﾓｴｷﾞ「けど、俺らはそう思わないから。2人のこと、人殺しなんて思わない。

罪を償いたいなら、罪を背負う意思があるなら、この施設の子ども達を養護施設に移すまで、ちゃんと見届ければいい。

2人には、この施設の子ども達を救う義務がある
それは、この子達を楽にしてあげる事じゃなくて、
生きて、生きて解放してあげること

2人が満足できるまで、ずっと付き合うからさ
そんなに自分を責めないで」

ｼﾝｸ「ごめん、俺らも救いたいんだ

けどさ、生きてることが、本当に幸せなのか、分からなくなって

でも、この施設の子達は必ず生きて帰す」

ｱﾏ「生きて帰すから、この施設のと職員、潰そう」

ｼｵﾝ「もちろん」

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scene9［止まらない］

ﾂｷﾊ「嘘だ」

ツキハは耳を抑えながら呟く

ﾂｷﾊ「死にたいなんて、嘘だ」

辺りは子ども達の叫び声が木霊している

ﾂｷﾊ「やめて、やめてよ、痛い」

ツキハは頭を抑える

ﾂｷﾊ「嘘なんてつかないで！！！」

ツキハの叫び声がコンクリートで囲まれた檻の中に響き渡る

ﾂｷﾊ「嘘、つかないでよ....」

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scene10［時に潜む］

ﾓｴｷﾞ「まずは子ども達の安全を確保するために、施設を潰す日と子ども達を避難させる日を別々にしたい

職員が最低限しかいない日が月に1度、新月の日
その日職員たちは、新たに実験台となる子どもを拐うために街に出る

その日を狙って、子ども達を外に出す」

ｼｵﾝ「施設ごと潰すのはその後ってことね」

ﾓｴｷﾞ「そういうこと、ただ気をつけて欲しい事が1つ

ツキハの能力がどこにも書いてなくて、危険なものだったら攻撃されかねない」

ｱﾏ「多分、檻の中に居るから、外から様子を見て危険がないことを確認してから保護するのがいいと思う」

ﾓｴｷﾞ「そうだね、それが1番いい」

ｼﾝｸ「施設は、俺に、焼かせて」

ﾓｴｷﾞ「もちろん」