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表舞台で輝く彼と、裏方の私。

接点もない私たちは、
最初の頃を覚えていないほどお互いを意識していなかった。



それから、違う現場やイベントで会うこともあり
その日はたまたま夜遅くまでスタジオに籠ってセットのチェックをしていた時だった。


どこからか、優しい歌声が聞こえて
その声を頼りにスタジオから少し離れた螺旋階段の踊り場で
空を見ながら口ずさんでいる彼を見かけた。



私に気づいた彼は、驚いた表情を見せた後に人懐こい笑みを浮かべながら
自分の隣へと私を誘った。


最初は、お互いに余所余所しい感じではあったが
一度会話をしだすと笑いが止まらずそこから1時間近く話していたと思う。


その日をきっかけに会うたびに会話をし
そのうち食事に行くようになり。



出会ってから1年たった日


「‥俺と付き合ってください。」





私たちは付き合った。





嬉しかった。


テレビに映る彼を見ているだけで自分は頑張れる。

その彼の仕事を私も手伝っていると思うと仕事にも力が入った。





でも・・・。


お互いに仕事が忙しくなり
すれ違う日々が続いた。



彼は、アーティスト以外にもお芝居にも挑戦して
GENEの王子様とまで言われるようになり。


私は私で、いろんな著名人の方からオファーを頂き
依頼を受ければどこにだって飛んで行っていた。



お互いが“仕事”にやりがいを感じている時だった。






気づけば彼と会うのは月の半分にもみたない回数になっていた。



会わない期間が長くなるにつれて

どこか気持ちも離れていくような感覚。

それでも、お互いに何も言わなかった。





ある日、社長から呼び出された。



少人数で働いている会社は
みんな人当たりがよく
会社全体が家族のような温かい場所だった。




『‥、失礼します。』


小さいオフィスの奥にある小さな社長室
中に入ると社長は次のイベント会場の模型を眺めていた。


「おぅ、お疲れさん。」

『お疲れ様です。」

少しメタボ体質になった社長はまん丸な手で手招きをした。


『社長、お話とは??』



「うん、最近引っ張りだこのAに特別な話が合ってね “ニューヨーク”に行かないか?」


『えっ?』


ニコニコとまるでどっかのアンパンのヒーローみたいな笑みを向ける社長に私は固まる。


「ハハハっ!ビックリしているね。」

『ビックリしますよ。なんで急に?』


私の問いに依然笑顔のままの社長。


「…、実はね。」



・→←12月3日 バラ -ryota-



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ESORA(プロフ) - マカロンさん» 返事が遅くなり申し訳ありません。すごく嬉しかったです!!一応来年の11月末まで続けるつもりだったので、もしよかったらこれかも見ていただけると嬉しいです。宜しくお願い致します。 (2018年12月16日 15時) (レス) id: 44dad9860d (このIDを非表示/違反報告)
マカロン(プロフ) - ESORAさん» すみません…夏とか勝手な事を…f(^_^;人には人のペースがありますよね!あまりにも作品が良すぎて、調子に乗って言ってるだけなので負担にならないといいのですが…。 体に気をつけてマイペースに活動を楽しんで下さい♪ (2018年12月8日 2時) (携帯から) (レス) id: d90a572a32 (このIDを非表示/違反報告)
ESORA(プロフ) - マカロンさん» コメントありがとうございます。夏の花までいけるように毎日少しずつではありますが更新したいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。 (2018年12月8日 2時) (レス) id: 44dad9860d (このIDを非表示/違反報告)
マカロン(プロフ) - こんばんは。素敵なお話ですね!私はお花も好きですし、ランペファンなのでより嬉しいです!夏の花言葉ストーリーも楽しみにしています^▽^無理をせずに頑張って下さい♪応援してます! (2018年12月7日 22時) (携帯から) (レス) id: d90a572a32 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ESORA | 作成日時:2018年12月1日 22時

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