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“別に、そのままでいいんじゃない?”
『 え? 』
NAOTOさんの言葉に顔を上げると
NAOTOさんは、私と同じように隣にしゃがむ。
「別に、Aちゃんはそのままでいいと思うよ。ちゃんと周り見れて自分の意見もハッキリ言って服のことになると一生懸命で、俺は、そんなAちゃんが好きだな…」
NAOTOさんの言葉で自分の顔が赤くなるのが分かる。
この顔をNAOTOさんに見られたくてまた下を向いた。
「“つまんない”ってさ?言ってしまえば自分の捉え方次第なところあるよ?だから、Aちゃんが悪いんじゃなくて、Aちゃんのことをちゃんと理解してない男が悪い。」
『…なんか、説得力ありますね。』
「まぁ、伊達に歳食ってないからねぇ。いろんな恋をしてきてますよ?」
私の顔を覗き込みそう微笑んだNAOTOさん
下を向いたまま何も返せない私に、
「それに!、あんだけ茶々入れても綺麗にスルーしたりする子がつまんない子なわけないでしょ?」
『…それ褒めてますか??』
彼の冷やかしに少しジト目で顔を上げると優しい瞳と合った。
彼は、ニコッとしたあと頭にポンッ手を置いて
「まぁ、ゆっくりなんて。恋なんていつ始まるかなんてわかんないんだから。気楽にさ?」
ね? と頭に置いてる手はそのままに顔を近づけてきたNAOTOさんに再び熱くさせた顔を下に向けて頷いた。
「よし!分かったならそれでいい。んじゃぁ帰りますか!家まで送るよ。」
勢いよく立ち上がったNAOTOさんは、夜空にグーッと背伸びをして歩き始める…。
彼の後姿は見つめながら、トクトクと早く動く心臓は一体何を教えているのか…。
答えは、既に見つかっているのかもしれない。
この気持ちは、今までの恋愛より厄介かも…。
「ほーら。Aちゃん!置いてくよぉー?」
『ッ待ってくださいよ!』
振り返って悪戯っ子の様な笑顔を浮かべるNAOTOさんに
クスッと笑いながら走って隣に並ぶ。
だって、彼はきっと“恋の伊達者”だから…。
12月6日 ゴクラクチョウカ
恋の伊達者
END
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ESORA(プロフ) - マカロンさん» 返事が遅くなり申し訳ありません。すごく嬉しかったです!!一応来年の11月末まで続けるつもりだったので、もしよかったらこれかも見ていただけると嬉しいです。宜しくお願い致します。 (2018年12月16日 15時) (レス) id: 44dad9860d (このIDを非表示/違反報告)
マカロン(プロフ) - ESORAさん» すみません…夏とか勝手な事を…f(^_^;人には人のペースがありますよね!あまりにも作品が良すぎて、調子に乗って言ってるだけなので負担にならないといいのですが…。 体に気をつけてマイペースに活動を楽しんで下さい♪ (2018年12月8日 2時) (携帯から) (レス) id: d90a572a32 (このIDを非表示/違反報告)
ESORA(プロフ) - マカロンさん» コメントありがとうございます。夏の花までいけるように毎日少しずつではありますが更新したいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。 (2018年12月8日 2時) (レス) id: 44dad9860d (このIDを非表示/違反報告)
マカロン(プロフ) - こんばんは。素敵なお話ですね!私はお花も好きですし、ランペファンなのでより嬉しいです!夏の花言葉ストーリーも楽しみにしています^▽^無理をせずに頑張って下さい♪応援してます! (2018年12月7日 22時) (携帯から) (レス) id: d90a572a32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ESORA | 作成日時:2018年12月1日 22時