・ ページ40
・
『あ、お疲れ様です。』
私の返事にニコッと笑った彼女は、
手伝いますよっと言って私の隣で段ボール箱を開けだすと。
「すごいため息でしたね？なんかあったんですかぁ？？」
と質問をなげかけてきた。
可愛いらしい彼女は、お店からの評判も良く
お客様のなかにも彼女目当てで来る人もよくいたけど。
明るく元気なイメージ彼女と私とじゃ性格もイメージも正反対で
あまり、話すことはなかった。
『‥、いや。まぁ。ちょっといろいろあって…』
答えを濁す私に、彼女はさらにニコニコと人の領域に入ってくる。
「さっきNAOTOさん達との会話で聞いちゃったんですけど。Aさん、彼氏さんと別れたんですか？？」
傷に塩を塗り込んでくる彼女に苦笑いを浮かべながら否定する理由もなくただ頷くだけだった。
「えぇ！Aさん可哀想‼ 辛いですよね！？良かったら今度合コン行きませんか？？辛い恋は次の恋で乗り越えるのが1番ですよ！！」
彩華ちゃんも苦手な人の1人だけど
私の中で、STUDIO SEVENで働いている人と仲が良いのは
チーフでもあるエミさんだけで…、その他の人とはあまり会話はしない。
みんな挨拶程度だった。
天然なのか狙っているのか、グイグイ責めてくる彼女に困っていると…。
「Aさんってあんまり他のスタッフと関わらないじゃないですか？？みんなAさんと仲良くなりたいんですよ！合コンの女子メンバーもスタッフなんで大丈夫ですよ？？」
“もう！Aさんノリ悪いですよー”
と人の腕を掴んでブンブン振り回す彼女を他所に。
頭の中では今朝別れた彼のこと思い出した。
きっと彩華ちゃんみたいな子だったら
彼も、ずっと好きでいてくれてたのかな？？
このままだったらダメなのかな？
私も、彩華ちゃんみたいになれれば…。
そんなことを思っていると
『いいよ。行こっか合コン…。』
と口走ってしまった。
私の了承に驚きつつも“やったーっ”とはしゃぐ彩華ちゃんは
また、詳細は連絡します！！
といって店に戻ってしまった。
手伝うっと言っときながら去っていた彼女のことよりも
勝手に口走ってしまった自分に慌てて思考回路停止状態の私…。
…どうしよう。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 89人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ESORA(プロフ) - ﾏｶﾛﾝさん» 返事が遅くなり申し訳ありません。すごく嬉しかったです！！一応来年の11月末まで続けるつもりだったので、もしよかったらこれかも見ていただけると嬉しいです。宜しくお願い致します。 (2018年12月16日 15時) (
レス) id: 44dad9860d (このIDを非表示/違反報告)
ﾏｶﾛﾝ(プロフ) - ESORAさん» すみません…夏とか勝手な事を…f(^_^;人には人のﾍﾟｰｽがありますよね!あまりにも作品が良すぎて､調子に乗って言ってるだけなので負担にならないといいのですが…｡ 体に気をつけてﾏｲﾍﾟｰｽに活動を楽しんで下さい♪ (2018年12月8日 2時) (携帯から) (レス) id: d90a572a32 (このIDを非表示/違反報告)
ESORA(プロフ) - ﾏｶﾛﾝさん» コメントありがとうございます。夏の花までいけるように毎日少しずつではありますが更新したいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。 (2018年12月8日 2時) (レス) id: 44dad9860d (このIDを非表示/違反報告)
ﾏｶﾛﾝ(プロフ) - こんばんは｡素敵なお話ですね!私はお花も好きですし､ﾗﾝﾍﾟﾌｧﾝなのでより嬉しいです!夏の花言葉ｽﾄｰﾘｰも楽しみにしています^▽^無理をせずに頑張って下さい♪応援してます! (2018年12月7日 22時) (携帯から) (レス) id: d90a572a32 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ESORA | 作成日時：2018年12月1日 22時
