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足立さんの声を無視して急いで階段を駆け下りる。



あいつ、どんだけ足早いねんッ!


あいつの背中が見えた時には、もう駐車場で。
車の横でしゃがみこみながら紙袋やカバンの中を必死に探している姿があった。



俺は、息を整えながらあいつに近づく。


「‥おぃ」

俺の声に驚きバっと振り向いたあいつは焦っていたのか少し目を潤ませていた。



『…あ、“数原さん”。』



メンバーの中で、唯一名字で呼ばれる俺。



なんか、むかつく。



「…足立さんが上着のポケットに入れてて渡すの忘れたって」

立ち上がって俺に近づくあいつに鍵を差し出す。


『ありがとうございます!助かりました!』


ニコッと笑みを浮かべる彼女は鍵を受け取ろうと手を伸ばすが…。


鍵に触れる前にひょいっと遠ざける。


『…え?』


俺の行動に目を見開く彼女。



『…数原さん?』


「なぁ、今日夜空いてる?」

『 え? 』

「ちょっと相談したいことがあるんやけど。時間作れるか??」


別に、相談したいことなんてないけど。

少し。


少しだけ、こいつのことが知りたくなったんや…。






俺の誘いに少し戸惑いを見せた彼女だったが

仕事の相談と付け足すとすぐに了承してくれた。



そのあと、メンバーが来るまでの間に店と時間を決めて車の中に乗り込む。






少し、夜の予定が楽しみで胸を躍らせる自分がいた…。








そして全ての仕事を終わらせて
俺が予約をしていた店の個室であいつと待ち合わせる。




『…お疲れ様です。』

「おぅ。お疲れ様です。」



俺らの仕事が終わってから事務所に戻ったあいつが少し遅れて店に来た。




『お待たせしてすみません。』

「ええよ。俺も今来たとこやし」


向かいに座る彼女と1対1で話すことがないせいか微妙な空気が流れる…。




「まぁ。飲み物でも頼んだら?ビールでええ??」


『あ、いえ終わったら家までお送りしますのでノンアルで…。』


「そんなんええって。1人でも帰れるし飲みなや。」

『…でも、』

飲まなこっちがやってられへんのやって。

こうなったら最後の手段。

「あんたが飲んでくれな1人で飲むとか寂しいの。それに飲まな相談できんし」

本題であるその相談ができないとなると断ることもできないと理解した様子の彼女は

『…わかりました。では、ビールでお願いします。』


と、しぶしぶ答えた。







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ESORA(プロフ) - マカロンさん» 返事が遅くなり申し訳ありません。すごく嬉しかったです!!一応来年の11月末まで続けるつもりだったので、もしよかったらこれかも見ていただけると嬉しいです。宜しくお願い致します。 (2018年12月16日 15時) (レス) id: 44dad9860d (このIDを非表示/違反報告)
マカロン(プロフ) - ESORAさん» すみません…夏とか勝手な事を…f(^_^;人には人のペースがありますよね!あまりにも作品が良すぎて、調子に乗って言ってるだけなので負担にならないといいのですが…。 体に気をつけてマイペースに活動を楽しんで下さい♪ (2018年12月8日 2時) (携帯から) (レス) id: d90a572a32 (このIDを非表示/違反報告)
ESORA(プロフ) - マカロンさん» コメントありがとうございます。夏の花までいけるように毎日少しずつではありますが更新したいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。 (2018年12月8日 2時) (レス) id: 44dad9860d (このIDを非表示/違反報告)
マカロン(プロフ) - こんばんは。素敵なお話ですね!私はお花も好きですし、ランペファンなのでより嬉しいです!夏の花言葉ストーリーも楽しみにしています^▽^無理をせずに頑張って下さい♪応援してます! (2018年12月7日 22時) (携帯から) (レス) id: d90a572a32 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ESORA | 作成日時:2018年12月1日 22時

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