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その記事を見た時。

もう彼との関係は終わってしまったのだと

寂しい気持ちになっていた私。


「本当のことは本人にしか分からないと思うけどな…。」


井浦さんの励ましの言葉に苦笑いを浮かべる。


『大丈夫です。彼が幸せならそれで…。私ももっと頑張らなくちゃ』




「今回の会場も見事だね。みんなの作品を引き立たせながら君の色が出てて感心したよ。」



『ありがとうございます。』


「次も、期待してるよ。また素敵な空間を見せてくれ…。」




そういって井浦さんは、会場を後にした…。




今回は、写真がメインのこの会場。
私は、花を使って。

その写真家の想いやテーマに沿って飾っている。


普通花を飾るのなら色鮮やかなものを飾るが、
敢えて私が選んだのは色素が薄いものばかりだった

そうすることで、視線は写真にいき。
でも、殺風景な印象を与えさせない空間を作りたかったのだ。



井浦さんが帰ってから数時間後
閉館時間も迫ってきて…
お客様も写真家達の姿ももういない。

私1人がいる空間。


私にとって好きな時間。


誰もいない静かな会場を1人ゆっくり見回る。




今回、写真家達は同一のテーマで作品を出している。





それは “愛”。


愛にも人それぞれ個性がある。

夫婦愛
家族愛
友情



いろんな愛が詰まった写真と一緒に薄く色づいた花達





一通り見回ったあと、エントランスに向かう。



1枚の写真の前で足を止める。



今回、私が特に気に入っていた作品を
この会場の一番最初の作品として展示した。



愛がテーマのこの写真は

老夫婦が両手を握り合っている瞬間。

私は、この作品にベージュのバラを飾った・・・。





彼と叶えたかった私の未来。


彼とこんな風に手を取り合っていたかった。









「 “素敵な作品ですね” 」



突然の声に息が止まりそうだった…。



間違えるはずのない懐かしく優しいその声。


私は、ゆっくり振り返る・・・。



そこにいたのは、間違いなく“彼”で…。









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ESORA(プロフ) - マカロンさん» 返事が遅くなり申し訳ありません。すごく嬉しかったです!!一応来年の11月末まで続けるつもりだったので、もしよかったらこれかも見ていただけると嬉しいです。宜しくお願い致します。 (2018年12月16日 15時) (レス) id: 44dad9860d (このIDを非表示/違反報告)
マカロン(プロフ) - ESORAさん» すみません…夏とか勝手な事を…f(^_^;人には人のペースがありますよね!あまりにも作品が良すぎて、調子に乗って言ってるだけなので負担にならないといいのですが…。 体に気をつけてマイペースに活動を楽しんで下さい♪ (2018年12月8日 2時) (携帯から) (レス) id: d90a572a32 (このIDを非表示/違反報告)
ESORA(プロフ) - マカロンさん» コメントありがとうございます。夏の花までいけるように毎日少しずつではありますが更新したいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。 (2018年12月8日 2時) (レス) id: 44dad9860d (このIDを非表示/違反報告)
マカロン(プロフ) - こんばんは。素敵なお話ですね!私はお花も好きですし、ランペファンなのでより嬉しいです!夏の花言葉ストーリーも楽しみにしています^▽^無理をせずに頑張って下さい♪応援してます! (2018年12月7日 22時) (携帯から) (レス) id: d90a572a32 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ESORA | 作成日時:2018年12月1日 22時

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