月花石色-366日短編小説‐

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黙って彼の動きに集中していると
ふと左手に彼の手の感触を感じた。


手をぎゅっと握られ
鼓動がトクトクと早まっている。


さっきまで考えていたこともあり
全神経が左手に集まる。


左手に冷たい感触。


彼がそっと私の耳に囁いた言葉は夢だろうか。




自分でも分からないうちに
私の瞳から1滴の熱が落ちた。



彼が私の瞳をなぞる感触を感じながら目を開ける。



「おはよ。」


『…おはょ』


「なにか、夢でも見たの？」

心配そうに、でも優しい温もりに満ちた瞳で顔を覗く彼に
私は、目尻に皺を寄せながら彼にこう言った。



『ううん。すごく‥、すごく幸せで、“嬉しい夢"を見たの』


私の言葉を聞いた彼は、
私以上に目尻に皺を寄せて私を抱きしめながら。






「その夢が正夢になればいい。…A？







　 俺と“結婚”してください。」









これは、嬉しい夢なんかじゃない。


嬉しい現実。








･キク (ポンポン咲)
うれしい夢



END

。。。。。。。

12月1日生まれの皆様。
お誕生日おめでとうございます。
12月1日の誕生花は キク (ポンポン咲き)です。


12月1日生まれのあなたは…
熱いラブロマンスよりは、安定した結婚を望む、現実重視型です。
ロマンチックな夢はもっていますが、夢は夢として割り切るのがあなたの生き方。
その分、映画や小説でドラマチックな世界にひたりましょう。





。。。。。。。

今回の作品は、亜嵐くんをイメージして作りましたが。
名前が出てこない分、他のメンバーを思っても良さそうですね。

ちなみに、
このお話の中の亜嵐くんは、Aさんが起きてることに気づいているのでしょうか？笑









こんな感じで明日もまた、
書いていこうと思いますので
皆様、よろしくお願い致します。

12月2日　カーネーション　-reo-→←12月1日　キク　-alan-

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