194)誤解1<You side> ページ44
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ジェジュンたちと別れて、撮影のお手伝いをしてくれることになっていた西村さんのチームの皆さんたちに、改めて挨拶に伺う。
西村「おお。なんだか気難しそうな奴だけど、 あのチェ・シウォンとキム・ジェジュンと仕事が出来るなんて楽しみだな。」
A「はい。凄くプレッシャーなんですが…皆さん、宜しくお願いします。」
チャンミン「宜しくお願いします。早速なんですが明日のロケ先に同行させてもらえませんか？」
西村「おお、いいぞ。一通りチェックしてみてくれるか？誰か…」
ユリ「私がご案内します。」
西村「あー、じゃあユリ頼むな。」
ユリちゃんか…
私とは目も合わせてくれないから気まずいけど…仕方がない。
ユリちゃんの運転する車に乗って、明日の撮影場所に向かった。
まずは映画館。
旬のヒット作ばかりを上映するような大手の映画館では無くて、古い名作を再上演しているような小さくて少し寂しい映画館。
閉館が決まっているようで、「好きに使ってくれ」と言われてるんだとか。
チャンミン「暗い中での被写体をどう撮るのか、シウォン氏の腕の見せ所ですね。」
ユリ「初デートにこんな所に連れてこられたら、私引きます。」
A「そう？風情があっていいと思うけどな。なんだか落ち着く…」
ユリちゃんにギロリと睨まれる。
余計な事を言ったかな。
下町育ちの私には、こういうところが落ち着くんだけど。
チャンミン「こういう所でフランス映画の名作を彼女と見たいですねぇ」
もう。
チャンミンのバカ。
火に油を注ぐような事を言うから、ユリちゃんが顔を真っ赤にして唇を噛んでいる。
チャンミン「では次に行きましょうか。神社ですね。」
[ 初詣 ]の撮影では都内の神社を使わせて貰うことになっていた。今は極寒の時期。韓国ほど寒くは無いけど外での撮影になるから、寒さ対策を万全にするため、ストーブの用意をしなくてはいけない。
彼女役のモデルさんは着物姿だし、着付けをする場所も必要で。
神主さんにご挨拶をして、撮影場所の近くに設営場所を決める。
チャンミン「ちょっと電話してきます。」
ユリちゃんと二人でその場に残されてしまった事に気まずくて、搬入されていた荷物をチェックしていると
ユリ「Aさんて凄いですよね。また色目を使って今度はシウォンさんと契約させるなんて。」
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作者名：mari
| 作成日時：2018年4月19日 23時
