184)キスの雨<You side> ページ34
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「んー…」
心地よい重みを感じて目を覚ますと、目の前には大好きな人。
前にもあったな、こんなこと。
でも今日は慌てたりしなくてもいい。
何度見ても整った顔。睫毛が長くてぽってりした唇。
それなのに、ピロンと立ってる寝癖がユノらしい。
A「ふふ…」
ついイタズラしたくなってユノの下唇を押してみる。
プニプニして本当に気持ちがいい。
起きないのを良いことに調子に乗って触っていたら
《カプッ！》
A「わっ！」
急に指を食べられて驚いた。
ユノ「こら。イタズラばっかしてると襲うよ(笑)」
A「おはよう。起きてたの？」
ユノ「さっきから起きてたよ。よく眠れた？」
A「うん。ぐっすり(笑)」
本当に。
なんだかいい夢を見ていた気がするけど、思い出せないくらいにぐっすりと眠れた。
頭もすっきりとしているし、体も軽い。
ユノ「もう少し眠ったら？まだ少し早いし。」
A「うん。もう少しこうしてたい。」
ユノの体温が心地いい。自分からユノの腰に手を回して抱きつくと、いつものようにスーッと深呼吸をした。
ユノ「まったく。人がせっかく我慢してるのに、煽るなって言っただろ？」
あっという間に組み敷かれると、キスの雨が降ってきた。
だんだんと深くなっていくキスはお互いに火を着けて、熱をもつ。
あっという間に脱がせて脱がされて。
別れの時間が来るのを惜しむように求めあった。
ユノの唇の温度が段々と下のほうに降りて、我慢出来ずに身をよじらせると
ユノ「ダメ。逃げないで？」
脇腹にチクッと痛みを感じてユノを見ると、
ユノ「俺のものだからってしるし」
イタズラっ子のように白い歯を見せて笑った。
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作者名：mari
| 作成日時：2018年4月19日 23時
