172)再会2<YN side> ページ22
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Aは何も言わずに黙って手を引かれている。
俺たち、きっと同じ事を考えてるんだ。
乗り込んだエレベーターの扉をさっさと閉めて、Aを引き寄せ噛みつくようなキスをする。
何度も何度も。
Aもそれに応えてくれて。なかなか到着しない高層階で良かったと思ったり。
防犯カメラ？
知ってるよ。見せつけてやればいいさ。
さすがに苦しくなってきたのか、背中に回した手に力が入った頃に
チーン♪
エレベーターが停まって扉が開いた。
少しだけ緩めた腕の中で、浅い呼吸を繰り返しながら涙目になっているAの顔を見てしまったから
ユノ「…ごめん。我慢出来ない。」
そのまま手を引いてエレベーターを降りる。
カードキーを取り出して部屋の鍵を開けてAを押し入れると、そのまま壁に縫い付けた。
いくらキスしても足りない。
全然足りない。
そのまま抱き上げて、ベッドルームまで運び、静かにベッドに降ろした。
お互い何も言わない。
もう言葉は必要無い。
無くしていた半身を取り戻すように、俺たちはお互いを求めたんだ。
※
※
※
ユノ「ごめんな。優しく出来なかった。」
A「ううん。嬉しかったよ。来てくれてありがとう。ユノ。」
俺の腕の中で目まどろみながら、口元がニッコリと笑う。
会話が途切れたら、そのまま夢の世界に行ってしまいそうだ。
ユノ「少し眠ったら？夕食の時に起こすから。」
A「やだ。勿体無いもん。こうしてたい。」
そんな可愛いこと言われるとまた襲いたくなるだろ？
A「ユノ。仕事は平気なの？忙しかったんじゃ…」
ユノ「俺には優秀な同僚がいるからね。そんなこと気にしなくても大丈夫。」
A「ふふっ… ドンヘさん？」
ドンヘには、土産をはずまないとな。
A「そういえば、なんでユノがここにいること、チャンミンが知ってたの？」
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作者名：mari
| 作成日時：2018年4月19日 23時
