168)チャンミンの企み<You side> ページ18
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チャンミン「ヌナ…ヌナ？」
打ち合わせが終わった事にも気がつかないでいた。
チャンミンに促されて席を立つ。
カン「それでは3日後。宜しくお願いしますね。」
A「は、はい。こちらこそ。」
《うちの事務所に来ないか？》
さっきのジェジュンの言葉は本気だったのだろうか？
《あっはー！嘘だよ。冗談だって！》
そう続けるつもりでいたんじゃないの？ジェジュン。
ジェジュン「じゃあ…A。またな。」
A「あ、うん。またね。」
ジェジュンが宿泊している部屋と隣接している会議室を出て、エレベーターに乗り込んだ。
チャンミン「ヌナ。大丈夫ですか？」
A「…え？何が？」
チャンミン「さっきから、心ここにあらず…です。」
A「ふ…難しい日本語知ってるんだね。」
エレベーターを降りて、タクシーに乗り込んだ。
会社に戻って、チェ・シウォンさんとの打ち合わせの準備をしないと。
チャンミン「○○ホテルまでお願いします。」
A「え？まだ何か打ち合わせあったの？」
チャンミン「ええ。ちょっと付き合って下さい。」
カメラマンさんもスタジオの件も、チャンミンに任せっぱなしだったからな。
20分ほど車を走らせて、着いた先は少し前にユノやドンヘさんと泊まったホテル。
こんな高級ホテルで打ち合わせ？なんて不思議に思っていると。
A「チャンミン？」
私をタクシーから先に降ろして、自分は降りようとしなかった。
A「え？何？どうしたの？チャンミン！」
扉が閉まり運転手さんに何かを告げると、タクシーの窓を全開にして
チャンミン「ヌナ。しっかり打ち合わせしてきてください。明日は遅刻しないように。」
A「え！ちょっと待って！何の打ち合わせ…」
言い終わらないうちにタクシーは走り去ってしまった。
A「…どういうこと？」
わけもわからず立ちすくんでいると
《A…》
…背後から、ずっと聞きたかったその声。
ゆっくり…ゆっくりと振り返ると
ユノ「A…」
A「…っ」
そこには会いたくて会いたくて仕方がなかった人が立っていた。
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作者名：mari
| 作成日時：2018年4月19日 23時
