･･:*:･Chandelier それぞれの愛し方 4･･:*:･ (ページ17)

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167)予感<CM side> ページ17

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カン「シムさん。チェ・シウォン氏とはどうやってアポを？」

チャンミン「それは…」

ジェジュンさんのスケジュールを確認する為にふたりで部屋を出るなり、カンさんから聞かれた。

カン「シウォン氏はそう簡単に首を縦に振ってくれる人じゃ無いんです。うちも何度かオファーさせて貰った事があるんですが…」

チャンミン「実は…韓国の大きな会社のご子息の紹介で。」

カン「そうですか。違うジェジュンの一面を引き出してくれそうな気がします。」

チャンミン「あの…失礼を承知で伺いますが…ジェジュンさんの活動を妨害されたりしたことは…」

カン「…何かありましたか？」

チャンミン「実は、候補のカメラマンが全滅で。そのうちのひとりが、圧力がかかってると教えてくれたんです。」

カン「ジェジュンは大手の事務所を飛び出す形でうちの会社に来たもので…大きな活動をしようとすると妨害されることもあります。韓国ではよくある事なんですが、日本の活動でもありましたか…ご迷惑をおかけしたようで、申し訳ありませんでした。」

キム・ジェジュンが元事務所に対して訴訟を起こしたということは、当時韓国でもかなり騒ぎになったから俺も知っていた。

その後和解したと聞いていたけど…そんなに甘くないということか。

カン「昔はもっとあからさまでした。初めてソロでプロモーションをやった時にはいわれのない誹謗中傷も受けましたしね。その時にジェジュンの支えだったのがAさんなんです。」

チャンミン「え？」

カン「ふたりはまだ友達でしたけど。広告代理店の担当者だったAさんに随分と支えられていたようです。」

チャンミン「そうですか…」

キム・ジェジュンがAさんを離したがらないのも、今の話を聞けば納得は出来た。

カンさんが事務所に電話をいれ、ジェジュンさんのスケジュールを確認すると、3日後からなら撮影が可能ということがわかり

Aヌナ達を待たせていた会議室に戻ると、何か空気がおかしい。

カン「お待たせしました。ん？どうかしましたか？」

うつむいて何も言わないヌナをよそに、

ジェジュン「せっかくAを口説いてたのに、邪魔しないでよーカンさん。」

本気か冗談かもわからない口調でそう言った。

また何かひと波乱ありそうな気がする。

俺の予想が当たってしまうのに、そう時間はかからなかった。

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