二話 ページ3
「男しか、いない町…………?」
この男は何を言っているんだ?
男しかいないなんてありえない。
男が発した言葉に動揺を抱いていると、
「何を、驚いているの?三大町は、神様が創造されたすごく、神聖な町………。」
唐突に、喋りだしたと思えば神だ創造だ、と言い出している。
余計にわけがわからなくなってくる。
俺は戸惑いながらも、ゆっくりと口を開いた。
「悪い、随分遠くから来た者で。この町のことをよく知らないんだ。
…………男しかいないって本当か?」
「そうだよ。……………。めんどくさいけど、アイツに怒られるのは、やだから…………。教えてあげる。」
この世界のことを教えてくれるそうだ。早く、早く、元の世界に帰らなければ。
「まず、三大町っていうのが、ここ、男しかいない町。あと二つが、……女しかいない町。……亜人の町。これで………いいでしょ。」
だいたいわかった気がする。だか、ここで生まれてくるのが「なぜ性別がこんなふうに偏ってるのか」だ。
どうやって人口を減少させていないのか、が疑問を持たずにいられるだろうか。
「なあ、なんでこんなにも性別が偏っているんだ?子供はどうやって産むんだよ。」
そう言った途端男は心底、嫌だというように破顔した。
そして、
「…………最低。」
とその言葉を俺に投げつけ、くるりと背を向け深い、深い森林へ進む。
「………は、?……って、どこ行くんだよ!?まだ話がーーーー」
「さようなら」
そう言い、男は何かを喋った。その瞬間、俺が立っている周りを囲むように光る円が浮き出てくる。
俺は光に包まれた。
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みるくプリン(プロフ) - はじめまして!タイトルに惹かれて読みました。続き、楽しみに待ってますね(*´ω`*) (2019年7月17日 0時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みずた。 | 作成日時:2018年9月23日 20時