過去�� ページ33
その後、俺は崩れ落ちるように気を失ったらしく、
おっさんはあの騒ぎで警察に連行されていったようだ。
それでも俺は部屋から出たくなかった。
類はそんな俺と一緒にいてくれた。
毎日、遊びに足を運んできてくれた。
「A！おはようっ」
「A！今日、司がさぁ…」
「見て見て！Aの好きそうなお菓子持ってきたよっ」
類に会うたび、類の話を聞くたびに心が温かくなった。
一度、俺に触れようとした類の手を振り払ってしまった時がある。
類「…ッ！」
「…ぁ…ご、ごめんっ…ちがッ」
類「大丈夫！大丈夫だよ」
その時の悲しそうに笑う類が今でも鮮明に覚えてる。
その顔が、俺はおっさんに変なことされた時よりも心が痛んだ。ミシミシっていったんだ。
類を悲しませてしまった。
傷つけてしまった。
俺は気まづくて、何か理由をつけて類を避けるようになった。
俺はヘッドホンを着けて、大きな音で音楽を聴きまくって聞こえないフリをした。
類「…A？…何で…入れてくれない、の？」
扉の向こうから泣いてるような、か細い声。
「もういいんだよ。類。
俺なんかに構ってないで、他の子と遊んでおいでよ」
類「…ッおれはAと一緒にいたい！」
「大丈夫。もう少ししたら外に出るからさ！そしたら…」
類「嘘だっ！」
「…司達と遊んでた方が楽しいだろ」
類「Aがいいの！…おれのこと嫌いになっちゃったの？」
「ッ違う！…違うんだ。
俺が…こんな自分が嫌なんだ」
男に変なことされたぐらいで、閉じこもってるような自分が。
大切な類でさえ、拒否してしまった自分が。
類「開けてよ…Aッ。Aはおれをいつも、助けてくれた。今度は俺がAを助けてあげる。
Aの側にいたいんだ！辛い時だって、悲しい時だって、楽しい時だって一緒がいいっ」
足が自然と扉の方へ進む。
たすけてほしい。
心がそう叫んだ。
類「…やっと開けてくれた」
そっと抱きしめてくれた類。
ビクッと震えた体。
ポンポンッと背中をたたく温もり。
…同い年な筈なのに。
類がとてもおおきく見えた。
それから俺は類にくっついているようにした。
類は何とでもない…いや、嬉しそうだったな。
少しずつ外に出るようになった俺。
司達も心配してくれていたようで、遊びに来るようになった。
類は少しふてくされてたけど、俺が類の手を引くと嬉しそうに笑った。
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悠人(プロフ) - なるさん» わーー！！よかったです！！Rタグ付いてしまったのでもしかしたらコメントも見れないかもとドキドキしてました(~_~;)一気に…だいぶ長編なのにありがとうございます^ ^ カラットさんですか！確実に趣味が合いますねㅋㅋ楽しんでいただけると嬉しいです！ (6月12日 23時) (
レス) id: b1a7650ccc (このIDを非表示/違反報告)
なる - 悠人さん» 別端末から失礼します！わざわざリンクを貼っていただきありがとうございます！見れるようになったので一気読みしました！海ちゃんのところは自分も胸が痛くなりました…！悠人さん最高の作品をありがとうございます！セブチも好きなので読みます！ (6月11日 22時) (レス) id: 984f7da6fe (このIDを非表示/違反報告)
悠人(プロフ) - なるさん» トップにリンク貼りました！Rタグで見れてない可能性もあるのでRでも閲覧出来るようになってるか確認をお願いいたします^ ^ (6月11日 17時) (レス) id: b1a7650ccc (このIDを非表示/違反報告)
なる - 一話どこにありますか、、！ (6月10日 12時) (レス) @page3 id: 0a7ce356e9 (このIDを非表示/違反報告)
賢志郎（りん）(プロフ) - 1話がどこにもない (2020年3月28日 15時) (レス) id: 66de5526d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠人
| 作成日時：2018年10月7日 8時
