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Aが領域展開をする際
左手の人差し指を
中指の背に乗せています
五条みたいに絡めてないです
____________________





____闇より出でて闇より黒く


  その穢れを 禊ぎ祓え______



昼間の空が
ドンドン夜に染まっていく





(これならもう大丈夫だ
領域展開をしたとしても巻き込むことは無い!)



伊弉諾で援護しながら
機会を伺う



にしてもひぃじいちゃん
なんで術式を使わないんだ




「ははっ!
人間よりはやるやんか」



なんて言いながら
的確に呪霊の急所へ游雲を当てていく


信じられないほどの握力と腕力の持ち主だから
あそこまでできるんだ




(帳は降りた
あとはやるしかないっ)




左手の人差し指を
中指の背に乗せ目をつむる








【 領域展開 カゴメ 】








辺りは真っ暗な闇へと移り変わり
無数の眼がギョロリと動く




その先には籠の中に入った呪霊




「こりゃ気持ちわりぃな」


とひぃじいちゃん


「・・籠の中に入ってしまえば
私が領域展開を解くまで呪霊は出れない」



「自分より呪力が強かったら?」



痛いところをついてくる



「・・・・出れてしまう、かも」


と曖昧な返事をすると



「ははっ、
じゃぁ強くならなくちゃいかんなぁ」



心底どうでもいいかのように笑う





私の知っているひぃじいちゃんは
もっと・・・人間味のある人だった


両親の反対を押し切り陸軍に入り
呪術師をやめて家族を作った


でも
結局、家の圧力には抵抗できなくて
ひぃじいちゃんが死んだあと
じぃちゃんは蘆屋家に戻り呪術師となった




「なんや
俺の顔になんかついとんのか?」



「・・・・いや」



今は目の前の呪霊に集中しよう

術式を使うと私の場合
多くの呪力を消費する

一撃で仕留めなければ



それが、どれだけ弱くても強くても、だ


【拾ノ弐】



そういうと
呪霊の身体がボコボコと変形しだす

まるで体内でお湯が沸騰しているかのように




【アアアアアァァァ!!!】



呪霊がそう叫んだ瞬間
バンッと身体が弾け飛んだ







「・・ははっ
こりゃ‘’バケモン‘’だな」







「はぁ、はぁ、」




呪霊は無事に祓えた




(苦しいっ・・)



術式の負荷が強く
ペタリと地面に座り込む


情けない





「おい、動けるか」


「・・・ムリ」



「だろうな

・・・ったく
帳が上がる前に‘’行くぞ‘’」


「っ?」



ひぃじいちゃんは
私を担ぎ兵舎を後にした

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山猫(プロフ) - とても好きです面白いし最高です。 (2021年7月26日 17時) (レス) id: 182d2e66db (このIDを非表示/違反報告)
ミンミンゼミ(プロフ) - お粥??さん» コメントありがとうございます。うまく文章が書けてるか心配ですがそう言っていただけて嬉しいです! (2020年12月17日 8時) (レス) id: 0fbf39fe02 (このIDを非表示/違反報告)
お粥??(プロフ) - とても面白いです!これからも無理をしない程度に頑張ってください (2020年12月16日 22時) (レス) id: 8cc28a00da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミンミンゼミ | 作成日時:2020年12月16日 13時

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