慧眼と金塊

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＿＿＿きて、！＿＿＿＿

＿＿＿＿お、て！＿＿＿＿



「・・・ぅ、うるさい」


「もぉ〜！！早く起きて！Aちゃん！」



目を開けると
白石の顔がドアップでうつる



「もう朝か」

「もうお昼前だよ！！！
ほら、早く起きて街で聞き込み調査しに行こうぜ」


そういわれながら腕を引かれクチャから出る
寒い


「あ、白石
お前脱いだ軍服何処やった？」


「え？
外に置いといたけど」


そういわれクチャの横を見ると
雪を被った軍服が置かれている


「5分くれ」


「え？」



クチャの中で軍服に着替える

「・・こうか？」


白石が着ていたように見様見真似で
腕を通し靴を履く




「どうだ、白石」

「お、良いんじゃない？
でも今のままでもいいと思うんだけど・・」

「いや、この服は目立ちすぎる
第七師団にも見られてる」



そういって薪にマッチで火をつけ
着ていた学ランと靴を全て燃やした


「え、ええっ！？
いいのっ！？」


「あぁ
それに私の服装でお前たちに迷惑を掛けたくないしな」



学ランなんて元の世界に戻った時に
また作ってくれる

今必要なのは学ランなんかじゃない


杉本 白石 アシリパ 達のために
何ができるか、考え行動しなければ



「街で刺青の情報聞きに行くんだろ

行こうぜ」



冷たい風が頬を掠めた




「・・Aちゃんって
本当に男みたいだね」


「張り倒すぞ」

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