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桜鍋を食べ終え
アシリパはすやすやと眠ってしまった


4日ぶりの飯はやはり美味かった

アシリパが味噌の事をうんこだと思っていたのは
声を出して笑ったな





「さて白石・・・と杉本の
秘密を教えてもらおうかな」


水を喉に流し込む



「いや
最初にAちゃんの‘’秘密‘’を聞かせてくれ
じゃなきゃ俺たちは何も喋らねぇぜ」



と白石


「・・・そうだな
私の秘密から言うか


信じるか信じないかはお前ら次第だが
まぁ、最後まで聞いてくれ」



そういうと二人は生唾を飲み
私の顔を見つめる




「・・・私は呪術師だ」



そういうと二人はそろって頭を傾げる




「人の負の感情から生まれた呪いは
蓄積して形を得て‘’呪霊‘’となる
それを祓うのが呪術師だ

有名なのは・・・そうだな
安倍晴明って知ってるか」


「あぁ、でもあんなの偶像だろ」

と杉本


「まぁ、その安倍晴明のライバル・・
えーっと、対立していたのが蘆屋道満って言うのがいるんだ

安倍晴明は天皇や貴族お墨付きの呪術師
蘆屋道満は平民や貧しい人々のための呪術師だったんだ


私はその蘆屋道満の子孫だ
この左手の刺青も蘆屋家の家紋だ」


そういうと杉本はフンっと鼻を鳴らし
私を指さした


「という事はお前はいもしない呪いを
祓う真似をして人を騙して金を貰ってたってことだろ?

やっぱり信用できねぇ

そんな話信じるやつなんかいねぇよ」


まぁ、確かにそうだな
見えない人間にとっては信じられない話だ



「嘘じゃないぞ
あの取調室にも低級だが
呪いがうじゃうじゃいたんだぞ」


と言ってみるも
信じられないと言った顔をされる



(・・・どうしようかな)


低級の呪いなんてこいつらには見えないだろうし
かといって一級の呪いなんか見せたら
こいつら死んじゃうかもだし



そう悩んでいると
白石が私の手を取った



「どうした?
なんかいたか?」



と白石の顔を見ると
少しだけ青ざめている



「おい、どうした?」


「お、俺・・・、るよ」



「・・ん?」


ぼそぼそと喋るので聞き返すと
キレ気味に


「信じるよって言ってんだよ!!!!」


と抱き着いてきた

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山猫(プロフ) - とても好きです面白いし最高です。 (2021年7月26日 17時) (レス) id: 182d2e66db (このIDを非表示/違反報告)
ミンミンゼミ(プロフ) - お粥??さん» コメントありがとうございます。うまく文章が書けてるか心配ですがそう言っていただけて嬉しいです! (2020年12月17日 8時) (レス) id: 0fbf39fe02 (このIDを非表示/違反報告)
お粥??(プロフ) - とても面白いです!これからも無理をしない程度に頑張ってください (2020年12月16日 22時) (レス) id: 8cc28a00da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミンミンゼミ | 作成日時:2020年12月16日 13時

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