きっと、ぜったい、だいじょうぶ。ふぃふす。【榎i木l淳i弥】 (ページ4)

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ディナーの店までくる。どこかこぢんまりとした佇まいに綺麗な入口、少しの緊張をするが榎木さんはずんずんと店へ上がる。

「いらっしゃいませ～、お名前伺ってもよろしいでしょうか？」

「佐藤です」

あ、ナイス名前バレ回避。頭が回る彼に感謝をして、ウェイターさんの後ろに付いていく。個室へ通され一通り説明を受けると、そのまま二人きりの空間が出来上がった。

「…あの」

「固くなるよね。…俺もそう」

「…そっ……か」

二人で少しの苦笑。「料理はコースだから、まぁ、美味しく食べてくれれば」「なんですかそれ」美味しいに決まってる。なんて心の奥で思ったり。

一品目が出るまでほんの少しの間があった。二人で気まずそうにしているしかなかったのだが、数分後出てきた先付けに私は歓喜の声を漏らすことになった。

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「…でも、なんで和食を。」

出できた煮物を軽くつつく。さっき出てきた鱈がすごく美味しくってビックリしたのだが、私自身魚はあまり好んで食べないのだ。でもほんと、今までで一番美味しかったと思う。調理法なのだろうか。

「俺といるとあんまり食べれないからさ、一回二人で食べたいなぁって」

「…気を使わせました？」

「使ってたらそもそもメシなんて来ないよ。」

「…それもそうか。」