きっと、ぜったい、だいじょうぶ。ふぃふす。【榎i木l淳i弥】 (ページ25)

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扉の開く音で意識と視線が移り、ブースに入ってくる姿に安心を覚える。

「おはようございます！」

「おー節菜ちゃんおはよう！…あれ、痩せた？」

「そう見えます？ダイエット効果出てるなぁ～」

短期間で少し細くなった。佐倉さんが最初に声をかけるが俺もしばらくして節菜が一人になると声をかけた。

「おはよ」

「おはようございます、あー今日ご飯行きません？」

「ん、いく。」

「場所は…あ、後でで。」

微笑む姿に強い安堵。勘違いって恥ずかしいな、とさっきまでの自分の緊張を心の中で笑い飛ばす。
催促されてマイク前に立ち、最終回Bパートのテストが始まった。

.

「…お疲れ様でした」

「お疲れ様」

時間は0時。
打ち上げから抜け出し、二人で塩月宅に着く頃はそんな時間だった。

「…ん、んま～！」

「よくお酒いけるね」

「さっき全然飲んでないんですよ、私。」

打ち上げはそれはもうとんでもなく酒酒酒。居酒屋で割としっかりめにどんちゃん騒いでいたが、主役の私たちは大して飲みもせず、逆に早めに抜けるというとんでもないことをしてきた。偉い人達すまない。でもみんな酒で幸せそうだったから我々居なくてもいいと思うんだ。

「はぁ、…でもほんと、お疲れ様でした。」

「節菜こそ。先々週ずっと叫んでて今日ずっと笑いまくってたね」

「萩花の振り幅、毎回ビビるんですよね」