きっと、ぜったい、だいじょうぶ。ふぃふす。【榎i木l淳i弥】 (ページ23)

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「…あー、やっぱり」

心配かけてる気はしてたんだけど…、そう事務所の会議室でサラダチキンを摂取しながら喋るのは塩月節菜。袋ごとだよ、すごい絵面だよ、ファンには見せられねぇや、と畠中祐は苦笑い。

「んー、新人さんたち、お芝居は凄く良いんだ。好きだなーってぼんやりと思えるくらいには。」

ただ、休憩中の態度が態度でさ。そう言うと紙パックのプロテインを一口喉に流す。

「…アニメ好きの延長で芝居してるのか、それとも芝居は芝居でちゃんと好きで向き合っているのか、そこが気になってさ。」

目線が右に逸れる。釣られてそちらを見るとお昼の情報番組がついていて、オススメの便利グッズランキングが流れていた。

「収録終わりに飲みに行ったのはそこで話を聞きたかったから。好きがきっかけなら充分だし、良いお芝居が出来てるなら私はそれでいいとは思うけど、本人が続ける上で苦しくならないかなっていう余計なお節介…って所。」

そう笑いながら、また一口プロテインを喉に流し込む。

「そっか…。
………ところで聞きたいんだけど、ジム帰りかなんか？」

「あ、今日は行ってないけどちょっと減量中でして…」

「良い話してるんだろうけど、すごい絵だからつい思考が…」

「え、ごめん。一から話そうか？」

「うん、一からはいいよ、端折ってもう一回聞かせてくれ」