100万回生きた俺。【ヒロアカ】 (ページ29)

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メリークリスマスの聖夜【番外編】ページ29

12月25日はクリスマスの日。

昨日の夜は聖夜って言って、サンタクロースがプレゼントを届ける日だ。

だから、25日の朝は子供達にとってはサンタからのプレゼントを楽しむ日である。

俺も、未だ父の帰りを待つ母と二人でまったりとした時を過ごすはずだった。

そう、100万の人生を歩む俺だって、今は子供なのだから。

そうして、今日も爽快な朝を迎えるはずだった。

…はずだったんだ。

目が覚めて、いつもの自分の部屋の天井が視界を占めるはずだった。

なのに、目が覚めて俺の視界を占めたのは

爆「よぉ、やっと起きたな。」

さも当然のように俺をベッドに押し倒す爆豪の顔面ドアップ。

しかも、俺の部屋で。

『っ！？な…っ！？』

まさか、こんな状況が待っていようとは。

俺は声も出ないほどに驚いた。

爆豪はかなり嬉しそうに言った。

爆「サンタの来る夜は25時まであるらしいぞ
俺の願い、叶ったわ」

ニマニマしながら、爆豪は自分の服を脱ぎ始めた。

上半身裸になった時には、既に俺の服にまで手をかけ始めていた。

『はぁっ！？まっ、待て、状況説明！』

慌てて爆豪の腕を掴み、行動を制した。

爆「あ”？いーじゃねぇか、そんなん。
とりあえず、お前は俺のプレゼントなんだし。黙って好きにさせろ」

横暴だな、いつも通りだ。

いや、違うだろ。今、大切なのはサンタが実在したという真実だ。

『…サンタクロースって、ほんとにいたんだな…(驚)』

爆「はぁぁ(溜)…この状況で考えることがそれかよ…」

爆豪は呆れながら盛大に溜息をついた。

まさか、俺が自分の貞操を心配するまでもないだろう。

爆豪は俺の了承無しに無体をはたらくことはできない。そこまでの度胸と思い切りはコイツにないだろう。

俺はそう践んでいた。実際、たかが10年とちょっとの人生しかバックにないんだぞ。

今まで爆豪にはかなり予想を覆されたが…さずがに、な。

爆「学校のプリントの裏に“Aがほしい”って書いて、家のポストに入れておいたんだよ。
さっき起きたら目の前にお前が寝てた。最高かよ。襲っていいか？いいよな。決定。」

…爆豪がサンタに手紙…。ぶふっｗ笑うｗ。

可愛いな、本当に。ヤバい。しかも、サンタに頼むほどのプレゼントが俺って…。

俺は服を脱がされながらも、爆豪に向かって盛大に笑ってやった。

『そうかそうかｗｗいや、いいｗｗｗ
最高だな、爆豪はｗ可愛い奴だなぁｗ』

嗚呼サンタさん、俺に爆豪をください。