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『では私は、竜王の意思を、皆さんにお伝えすればいいのですね？』
「そういうことだ。出来そうだろうか」
『……はい、ご期待に沿えるとは、まだ断言できませんが』
出来る限りのことは。
そう付け加えると、グルッペンさんは軽く笑ってみせた。
「いや、そう気負わなくてもいい。何より、もう十分君の働きを確認させてもらったからな」
そういえば、彼らは竜王に触れたことすらないと言っていた。
そんな彼らから見たら――なるほど、私は十分すぎるくらい可能性を秘めた存在に映っただろう。
とにもかくにも、お互いに先の見えない企みであるが故、その話題はあまり長くは続かなかった。
「ところで、当面の君の暮らしだが」
そう、気になるのは正直そこである。
「――彼が、君のサポートをすることになった」
『え……』
そこで進み出た男に、あ、と声が洩れた。
「……どうも、ショッピ、です」
彼は見覚えのある眠たげな瞳で、軽く目礼する。
『A・フィットネアです。えっと、よろしくお願いします』
「……ん」
ショッピと名乗った男は、無駄に発言することなく頷いた。
サポート、というのが具体的に何を指すかは分からないが、正直、この場で一番話しやすいのは彼だろうな、と素直に安心する。
「村での生活――衣食住において、まずは彼について慣れていって欲しい。あぁもちろん、必要なところは女性につかせるが」
『はい、お気遣いありがとうございます』
「"竜の間"へ行くのにも、しばらくは彼の付き添いの上でな。万が一怪我をすることがあれば、我々もタダでは済まん」
グルッペンさんは、おどけたように肩を竦めた。
「……あぁ、ショッピは王都の言葉もある程度は分かるから、会話にも困らないだろう」
『えぇ、それについては昨日も』
承知してます、との意味も込めてショッピへ笑いかけると、彼は「……っす」と小さく頭を下げた。
「そうか、それでは問題なさそうだな。……じゃあ、ショッピ。早速彼女を案内してやってくれ」
「……はい」
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感情末期 - コメント失礼しますー!巡回いってきます!!大好きです!!いってきます! (2021年10月5日 22時) (
レス) id: c7b86b77aa (このIDを非表示/違反報告)
江之子(プロフ) - 蓮さん» コメントありがとうございます。頑張って組み込んだコメディ部分、ウケたようで嬉しいです(笑) 応援ありがとうございます。 (2020年5月21日 2時) (レス) id: f8221d30c6 (このIDを非表示/違反報告)
蓮 - コメント失礼します！ふにんきのところ笑っいました。更新頑張ってください！応援してます！ (2020年5月21日 0時) (レス) id: a5a3967b27 (このIDを非表示/違反報告)
江之子(プロフ) - 櫻華さん» コメントありがとうございます。これからもご満足いただける作品になるよう頑張ります！このご時世なので、櫻華さんも重々ご自愛くださいね。 (2020年5月20日 22時) (レス) id: f8221d30c6 (このIDを非表示/違反報告)
櫻華(プロフ) - 初コメ失礼します！リアリティのあるお話で、とてもハマりました！お身体に気をつけて、これからも更新頑張ってください！ (2020年5月20日 16時) (レス) id: e0d01a51ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：江之子
| 作成日時：2020年4月24日 1時
