進撃のパラレル（進撃の巨人リヴァイ落ち） (ページ13)

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ep.11 ページ13

その後もハンジさんに長々と巨人について聞かされた。

おかけですっかり日が暮れた。

だが、巨人について「奇行種がいる」こと「うなじが弱点」だということ以外何も知らない私にとっては少し有難くもあった。

(忘れないうちに記録しておかないと)

少し早足でラーラの待つ部屋へ向かう、その角で。

「！」

「わ！」

誰かとぶつかってしまった。

「すみませっ…！」

ぶつかった相手を見て息を呑んだ。

「・・・」

眉間にしわを深く刻み、ものすごい形相でこちらを睨むリヴァイ兵長がそこにいた。

これはやばい。

殺される。

でも殺される前にきちんと謝らなければ！

そう思い、頭を深く下げて詫び入れた。

「申し訳ございません！リヴァイ兵長。お怪我などはございませんか」

怪我って。言葉のチョイス間違えた。

「あ？怪我なんかするわけねぇだろ。そんなやわじゃねぇ」

ですよね～。

と、心の中で同意するが声には出さない。

出したらそれこそ殺してくださいと言っている様なものだ。

それでも、半殺しにされる覚悟で頭を下げ続けていたが一向に痛いが来ない。

硬く瞑っていた瞼をゆっくりと上げる。

もちろん頭は下げさままだ。

兵長は仁王立ちした足の形のまま動く気配は無かった。

その代わりものすごく見られているのは分かった。

(ええ…なんだろう…)

この間が怖すぎて、体に力が入る。

(殴ったり蹴ったりするなら早くして欲しい…)

私はまたぎゅっと目を閉じた。