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紫side
「あれ？あの2人は？おらんやん」
大晴があの2人がいないことに気づいた。
へぇ、やるやん。A。
この小島様が考えてあげた作戦をいきなり破ってくれるなんてねぇ。今度コンビニで1500円分奢ってもらおうかな
「ほんまやなぁおらんなぁ」
「なんでそんな余裕ぶってんねん！も〜心配やわ」
そうやった、大晴には言ってへんかったんや。
それから、俺は作戦のこと、Aがまっさんに対してどういう感情を抱いているかなどを話した。
「え！せやったん！？なら早く言えやー！なんや俺だけ蚊帳の外やないか！」
「やって大晴口軽そうやん。Aがまっさんのこと好きってこと広まったらあいつブチギレるで」
「いや言わんし！」
なんかギャーギャー言ってる大晴は置いといて、Aの告白が上手くいくことを願う、小島健であった。
Aside
あれから2人で屋台を回ってお腹もいい感じに満たされた頃、こじけんに教えてもらったあの場所に2人で行った。
「やっぱ上の方は静かやなぁ」
「せやね！ここ、こじけんから教えてもらったんよ〜1番花火が綺麗に見える場所やって…ん？まっさん？」
さっきまで違うところを見ていたまっさんが私の手を掴んで私の目をじっと見つめていた。
「A、こじけんのこと、好きなん？」
「え？」
え？何をどう見たらそうなるのか。まっさん変な勘違いせんでよー！
じっと私の瞳を見つめるまっさんはめちゃくちゃ顔が良くて、やっぱ緊張してしまって、つい目を逸らしたら、俺のこと見て？って言うもんだから更に緊張してしまった。
「す、好きやないよ…」
「そうなんや。」
私とまっさんの間に静寂が流れる。
その静寂を切り裂くようにまっさんが口を開いた。
「俺、Aのこと好き、好きや」
まっさんの口からは衝撃的な、一生聞けないと思っていた言葉。
「へ？」
今私、すっごい間抜けな顔してる。
「Aは、俺のこと好き？」
返事はもちろん1つしかない。
「好き！大好き！ずっと好き！」
「っはは笑かわいいなぁほんまに」
「ちょ…それは禁止…」
「え？なんでなん？ほんまにかわええのに。」
「早死しそう…」
ちょっとふざけたようにお話していたら急にまっさんが顔を近づけてきた。
「へ、ちょ…」
「これは？」
やっぱりまっさんはずるい。
「………ずるい…」
「顔真っ赤。かわええ。」
「もーかわいいかわいいうるさい…」
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作者名：晴 | 作成日時：2022年11月29日 19時
