6人に愛されてみませんか？【短編集】 (ページ2)

今日:32 hit、昨日:23 hit、合計:41,138 hit

・ページ2

Aside

「あ"ぁ"〜"結局何も無いまま明日花火大会じゃ〜ん…」
「おっさんみたいな声出すなや！やから言ったやん。2人きりじゃなくてええんかって」

あれから何日か経って、夏休みに入った。夏休みに入ったら学校に行く必要も無いのでまっさんと朝登校することもなく、最近は殆ど顔を合わせていない。
そして今丁度暇だと言っていたこじけんの家に半ば押かける形で遊びに来ていた。

「俺高校の時に知り合ったから2人のこと深くは知らんけどそろそろ告白せーへんの？」
「したいよ…簡単に出来たらこんな拗らせてませんよ〜…」
自分の情けなさに反吐が出そう。そんな私に見かねたのか、俺も協力したる、とこじけんが紙とペンをとってきた。

「なんや急に」
「名付けて、A告白大作戦ー！〜当たって砕けろ〜」
「サブタイトルまで付けんなや、てか縁起でもないこと言うなし〜」

「まぁそこは気にせんで、じゃあ俺が今テキトーに考えた作戦書いていくな？」

こじけんが紙に書いたことを要約すると
こじけんと大晴がどっかで自然と離れてまっさんと私を2人きりにさせて2人になったら神社の階段(こじけん曰く教えたくないベスポジ)に行って告白すればOK！、とのこと。

「Theこじけんらしい雑な作戦やな」
「ふーんそんなこと言うなら協力してやーんな「ごめんごめんごめん！ありがとう！！」

「今度駄菓子屋で500円分奢りな」
「ガキか！」

成功するかよく分からないが、こじけんのこの作戦で一世一代の勝負に出ることにした。