私得な短編集[あんスタ]リクエスト募集中！！！ (ページ15)

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衣更真緒.　たまには甘えてページ15

ふぅ、ちょっと疲れたな～。お昼ご飯食べに食堂行こ…
すると、

バンッ

私「わっ！？」

生徒会室のドアから人が飛び出してきた。
あ、桃季くんだ。

桃季「あ、A！」

息せき切って飛び出してきた桃季くんは、私を指差し

桃季「僕じゃなくてこいつにでもやってもらえっっ！」

と叫んだ。えーと、何のことかな？と思って生徒会室を覗くと、
気まずそうな顔をした真緒くんがいた。

桃季「A、聞いてよ～！このサル、働き詰めで頭がおかしくなったのか
　抱きしめ合ったら疲れが取れるとか言って抱きついてくるんだよ」

え、何それ…

真緒「引かないでくれA！違うんだ、変な意味はなくて…」

私「い、いや別に、ヒイテナイヨ…」

真緒くんがショックを受けた顔になる。

桃季「だからA、お前僕の身代わりになれ！」

私「へっ、なんで私が！？」

桃季「とりあえずっ、僕はもう嫌なの～！」

桃季くんはドアを強引に閉め、出て行ってしまう。

真緒「…なんか悪いな」

私「いや…別に……いいよ」

真緒「いや、迷惑かけて…」

私「そうじゃなくて」

真緒「？」

私「抱きしめてくれても、いいよ？」

真緒「は！？ば、馬鹿お前！！」

私「…嫌ならいいけど、疲れてるっぽいし…」

真緒「お前、女なんだぜ？」

私「真緒くん変なこと考えるの？」

真緒「そうじゃねぇけど！」

私「…そんなに嫌なら…」シュン

真緒「っ～、嫌じゃねぇよ！」

ガバッ

私「！？」

バックハグされた…

真緒「…やっぱ嫌か？」

私「ううん」

体温や心音がしっかり伝わってきてドキドキする…

真緒「…ずっとこうしてたい」

不意に耳元で囁かれる。

真緒「なぁ、キスしていい？」

私「…いい、よ」

正面から見つめる真緒くんの瞳はとても愛おしげで…

ゆっくりと、唇が重なる。

真緒「ん…ふぅ、A…」

私「真緒くん…」

いつもと違うどこか可愛い真緒くんも好きだよ。