【ベイブレードバースト】狂ってしまった時計【短編集】

番外編14:壊れて狂って ページ40

痛む身体に痛む心。

いつからだろう、私がボロボロになり
始めたのは。

「…今日はいつもより優しいんだね。」

シ「はぁ、お前もよくその状態で喋るもんだな。」

氷の様な冷えたその言葉は私の精神状態を
危うくさせる。

私だって何で"こんなの"と付き合ってしまったか分からない。

というか付き合う前までは"こんなの"では
無かった筈だ。

本当にいつからだろう、"こんなの"になって
しまったのは。

「ねぇ、私君なんかと付き合うんじゃなかった
って後悔してるんだ。」

言ったら壊されることくらい知っている。

長い付き合いだ、学習くらいする。

シ「…もう一回言ってみろ。」

あからさまに怒りの表情を見せる君。

前の様になりたいと思っているのは私だけ。

前の様に笑い合う関係に戻りたいと思っている
のは私だけ。

君はどう思っているんだろう何てもう
思わないし、思えない。

ただただ君を見ているだけ。

シ「聞いてんのかよ。」

声のトーンが低く、重い。

「うん、聞いてるけど？」

すると腹部に激痛が走る。

あぁ熱い、そして苦しい。

何をされたかなんて数秒で分かった。

そしてその原因は多分今の返事だ。

いつもの…"こんなの"になる前の時の様な返事
が気に障ったのだろう。


正直言ってしんどい。

毎回毎回壊されて。

何度修復すれば良いんだろ。


ふと、生きてる感覚が薄れてきた。

あぁ、身体が壊れたからかな。

何となく納得がいった。

「…そういえば君はもう名前すら呼んでくれ
なくなったよね。」

壊れた…否、壊された身体の中で唯一動く口を
必死に動かし微かな笑みを浮かべる。

それもこれも精神まで壊されたくないからだ。

シ「お前マジで気持ち悪りいな、この状態で笑うとか本当に…。」

内容のことすら触れてくれないのか、何て
思いつつも精神状態を正常に保つ。

とは言ってもそろそろ限界だ。

精神状態は危うく、壊されそうだ。

「はは…、私もキツイんだよ、この状態
保つの…。」

また微かに笑みを浮かべる。

伝わって欲しいな、なんて期待を持って。

シ「意味分かんねえこと言ってんじゃねぇよ。」

ヒュッと風の如く解き放たれたその言葉は、
期待を持ってしまっていた私にとってとても
辛い言葉となった。

あ、ヤバい。

そう思った時には遅かったのだろう、私の
精神は壊されていた。

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すいません、遅くなりました！

まだ話は終わってないのですが一応謝罪を
しときます！←

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